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コーディネーター・アラジンのブログ #17 卒業生を送る会

Farewell party on the day before the graduation ceremony


卒業生を送る会
卒業式の前日には、生徒会が主催の「送る会」が開かれます。
今年は、今までにない企画でした。

いつもなら、体育館に並べられた椅子に在校生も卒業生もみんな座って、前方の舞台で、在校生が何かを演じたり、自分たちが作った映像を流したりします。映像には卒業生の3年間の思い出となるしろうま祭などの行事の様子が編集されていたり、教員や在校生が先輩に送るメッセージ動画だったりするのですが、今回は、現生徒会のアイデアで、学年の枠をはずして、混合のグループを作り、そのグループ対抗のクイズ大会を行いました。




企画した生徒会の生徒の考えはこうでした。

「卒業していく先輩たちは、コロナ騒動の中で3年間の高校生活をすごしました。私たちも同じで、この間に一度も学年の枠を超えた、繋がりを感じることが出来ませんでした。そこで最後のチャンスとして、学年枠を超えて一緒に参加できるワークショップ型のイベントを考えました。事前説明もなく、3年生にとっては何がはじまったのか、戸惑っておられたかも知れませんが、シラケることなく、楽しい場が作れてよかったです。」

確かに、コロナは人と人の関係を遠ざけ、生徒たちにとって群れることが大事な時期に、マスクで包まれた、個別包装のお菓子にされていましたね。

教室という空間が、何度か閉鎖され、通信教育を強いられました。
これでも、やっていけるなら、未来は校舎も教室もいらないということになりそうで、集団で学ぶことの意味はなんだろうと考えさせられます。

ちゃんと、横のつながりも大事だけど、縦の繋がりもちゃんと作りたかったと語る生徒たちの意見をしっかり受け止めなければと思います。