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小谷村の茅葺き屋根葺き替え現場を見学してきました

先日、長野県小谷村の茅葺き古民家の屋根の葺き替え作業の現場を見学してきました。

白馬、小谷は、昔から茅葺き屋根の家が多くありましたが、現在はトタン屋根にどんどん置き換わっており、茅葺きの屋根を維持している家は、殆どありません。

そんな中、小谷村で茅葺き屋根の古民家が、茅葺き屋根の葺き替えを現在進行形で実施していると聞き、その現場を訪れてみました。

その古民家のある場所は、小谷村の更に山の奥にあり、車でどんどんと細い道を登っていき、やっとその現場にたどり着きました。

茅葺き屋根の葺き替え現場


屋根の葺き替えは、小谷屋根さんが実施されておられます。

小谷屋根さんは、現在でも茅葺き屋根の葺き替えを実施されている数少ない会社さんです。

小谷屋根さんは、伊勢神宮の屋根の葺き替えも実施されたそうです。
https://www.otari-biyori.com/articles/entry/cat296/007792/

今日お会いした方は、その古民家を現地で管理されている方で、子供の頃、ボーイスカウトの舎営で来ていたそうです。

現在は、茅葺き屋根の葺き替え作業そのものを実際に手伝っておられるそうです。

茅葺き屋根の葺き替え作業は、手間がかかる作業であり、なかなかすぐに出来るものではありません。

まずは、材料となる、茅(かや)が極端に減ってきているのです。

その茅ですが、茅という植物は無く、【すすき・ヨシ・かりやす・かるかや・しまがや・ちがや】などの草でイネ科の総称を”茅”というのだそうです。

白馬、小谷では、以前はあちこちに茅場があったそうですが、茅葺きの家も極端に減ってきており、茅場自体がほぼ無くなってしまったのです。

そんな状況を打開する為、今また、茅場を作ろうという動きも少しはあるそうです。

私が6歳頃まで住んでいた家も、以前は茅葺き屋根でした。
なので、懐かしいという感覚もありました。

家の中を見せてもらうために一歩入ると、そこは土間でした。

土間

これは、本当に懐かしかったです。
また、中には当然の様に囲炉裏がありました。

囲炉裏

私の家では、冬になると、この上にこたつ板を乗せて使っていました。
なので、絶対にこたつの中に入るなと、きつく言われていました。

葺き替えの現場も見せてもらいました。

家の中から屋根を見た様子
茅葺き屋根の上に、更に屋根を作って作業をしています
黒い骨組みは、130年前のものです。
新しいかやです
黒いかやは130年前のものです

この家は、今から130年前に建てられたもので、当時火事があり、それに伴い新たに作られたそうです。

元々の家が残っていたなら、もっと古かったのでしょう。

なぜ、この茅葺きの家の葺き替えをやっているのか伺ったところ、以下のことが分かってきました。

・現在も兵庫県の夙川(しゅくがわ)地域で活動しているボーイスカウトが毎年、舎営に来ている。
・今から50年ほど前に、小谷村の所有者の方から売ってもらった。
・以前は色々な場所に行っていたが、この家を購入してからは、この小谷村に来る様になった。
・屋根の修理は行っていたが、屋根の老朽化が進んだことから、完全葺き替えを行う事を決め、2年くらい前から準備を進めてきた。
⇒以下もご覧頂くとこの辺りのことがわかってきます。

屋根が完成するは、今年8月~9月頃となる見込みだそうです。

更に、この葺き替えの様子はYouTubeでも発信しているそうです。
また、葺き替えの様子も、ホームページから確認できるそうです。

https://sites.google.com/view/lec-kayabuki/

是非、一度ご覧になって下さい。


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