白馬高校の強歩大会はとんでもないコースだった!!〜こんな学校行事があるんです@白馬高校~
かなり前の行事となりますが…強歩大会のお話。
競歩…じゃなくて強歩。
ムラミは初めて聞きましたが、長野では当たり前の行事なのかな(全国的には『持久走大会』という名前で呼ばれることが多いのではないでしょうか)。
そもそも、なんで強歩なんだろう・・・と不思議に思っていましたが、実際の大会を見て納得!!とんでもないコースとなっておりました。
どんなコースを歩く?
強歩大会ってどこを歩くの???
生徒に聞いて返ってきた答えは、
↓↓↓
黒菱林道。
えっ!?? 黒菱?? それ本気??
白馬高校の大会コースは、八方尾根に続く「黒菱林道」の往復コース。
高校からの往復距離約22キロ。
標高差は驚きの約800m!!!
折り返し地点の「黒菱駐車場」の標高は約1500m!!
上記の地図を見ると、途中からうねうねしているのがお分かりでしょうか。
こんな道を歩きます。
もはや、これは…登山です。
確かに「強く!歩く!」です。
どこまでも続く上り坂
白馬高校から黒菱駐車場までの「行き」は、ずっと上り…。
緩やかな上りから始まり、和田野地区に入ると本格的な上りへ。
さらに林道へ入ると、それはもう…かなりの急登。
車道も狭い。
しかも、黒菱駐車場を利用するハイカーさんも結構いるので、意外に車が通ります。
急な上りにも関わらず、走る姿…えらい!!
折り返し地点は時折濃い霧に囲まれて、とっても寒い…。
そろそろトップが来るかな〜と震えながら待っていると、見えてきました!トップの生徒が!!
目を凝らしてよくよーく見てみると…トップは、まさかの1年生!!すぐ後には3年生が続きます。
折り返し地点で水分補給。その後も、第2集団、第3集団と続きます。
ひと息ついて、ここから「下り」に入っていきます。
あの急勾配を下るのか…。
考えただけでも膝がガクガクしてしまいます。
生徒の多くは、楽しく歩くことを目標にしていました。
景色を楽しみながら、自分たちのペースで歩きます。
歩くだけでもかなりの体力が消耗されます。なんたって、標高差が800mですから。山登りをする人にはわかりますよね…この辛さが。
お互いに送りあうエール
約2〜3時間かかる強歩大会。
その間、ほとんどは「孤独」との闘いです。
そうした状況で、互いに送りあうエールや助け合う姿。
クラスメイトじゃなくても、他学年でも。
その姿がとても微笑ましくて、心が温かくなりました。
何かに一生懸命取り組むとき、
同じ目的を達成しようとしているとき、
自然と互いに気にかけ、声をかけあうものなのだなと改めて感じました。
ゴールのあとの嬉しいねぎらい
22キロを歩き終わった後には、そのがんばりを保護者の方がねぎらってくださいました。
この豚汁が本当においしくて。
準備をしてくださった保護者の方々、ありがとうございました!!
22キロを走り切った生徒たち。
しばらく動けませんね…当然です。あの坂を上って下ってきたのだから…。
本当によくがんばりました。お疲れ様!!
がんばる姿にこころは動かされる
学校教育は人格教育。
さまざまな行事を通して、思いやり、責任感、達成感、自立心、協調性などを育みます。
今回の強歩大会もしかり。
忍耐力、達成感、心身を鍛えるのはもちろんだけれど、仲間の存在や応援の言葉があるからこそ頑張りぬくことができる。
がんばっている誰かの姿が、
誰かの心を動かし、
やる気やがんばりにつながり、
それがまた他の誰かの心に伝わる。
こうしたことを理屈ではなく、
体で感じることって、とても大切なのではないかと思います。
ちなみにムラミも少しだけ参加しました。
走るつもりはなかったのですが、がむしゃらにがんばる姿を見ていたら胸が熱くなり、無性に走りたくなりまして…。
そして次の日、股関節へのダメージがひどく、歩くのもままならない状態になったのですけどね …。