あなたはフェイクニュースを見破れますか? 〜こんな学校行事があるんです@白馬高校〜 by 高校生ライター
先月のこと。グローバル講演会が行われました。
グローバル講演会は、さまざまな方面で活躍している方をお招きし、「社会における自己の役割」や「自分らしい生き方」を見つけるきっかけを目的として開催されています。
過去には、オリンピックメダリストの上村愛子さんやパタゴニア日本支社長である辻井隆行さん、星野リゾート代表取締役の星野佳路さんなど、日本のみならず、世界でご活躍されている方々に講演をしていただきました。
さて、今回の講演会は?
以下、記事作成に名乗りを上げてくれた生徒による記事が続きます。
お楽しみくださいませ。
スマートニュース研究所 山脇氏の講演
冬の足音も聞こえ始め、紅葉観光で賑わう10月の白馬村。
白馬高校では全学年を対象にグローバル講演会が行われました。
講師にお招きしたのは、元朝日新聞編集委員で現在はスマートニュース研究所所長を務めていらっしゃる山脇岳志さんです。
山脇さんは朝日新聞でのアメリカ駐在記者としてのご経験やフェイクニュースが多い近年におけるメディアリテラシーのあり方をお話ししてくださいました。
また、講演会後半ではchatGPTが作成した架空のストーリーをもとに、週刊誌記者になりきり見出しを考えるというワークショップも体験しました。
新時代のメディアリテラシーとは
近年の社会問題の中でも特に注目されるのが、高度な生成AIによるフェイクニュースです。
Xを中心に各種SNSには、情報過多による誤情報や悪意のある偽情報が多く出回ります。人々が新聞やテレビではなくSNSで情報を得ようとする時代ならではの問題であると思います。
そこで私たち次世代に求められるのは何なのでしょう。
それは、そうした状況に対応する力、つまり「新時代のメディアリテラシー」です。
山脇さんは「ふくえびいつはつばい」を合言葉に、その情報が本当に正しいのかよく確かめてほしいと話します。
「ふくえびいつはつばい」の「ふく」は複数の情報があるか。他にも同じ内容の情報があれば信憑性は上がるといいます。
「えび」はエビデンス、その情報の根拠や理由などを探します。「いつ」はいつ出た情報か。出た当時正しかったとしても、今もそうとは限りません。かならず最新の情報を探しましょう。
「はつ」は発信者のこと。発信元は信頼できるものかよく確かめることも大事だそうです。
「ばい」はバイタリティー。自分自身に芯を持つことで偽情報にも騙されにくくなるといいます。
「ふくえびいつはつばい」。
みなさんもぜひ参考にしてみてください。
見出しを考えるワークショップ
後半のワークショップではそれぞれチームごとに分かれ、週刊誌の見出しを考えるというものにチャレンジしました。
多くの情報からどこを切り抜いて、どうしたらたくさんの人の目に留まるかを考え、みんなで頭をひねりながら考えました。
最後に山脇さんの質疑応答の時間を経て、白馬高校生へのメッセージをお話しいただき、グローバル講演会は終了しました。
おわりに
白馬高校では様々な業界で活躍されるイノベーターの皆様をお招きして、講演会を実施しています。
講演会では毎回糧になるお話を聞くことができ、刺激を得たり、自分のやりたいことのインスピレーションを得るきっかけになったりもしています。
山脇さん、貴重なお話をしていただき、ありがとうございました!
また、今回の講演会に関わってくださった多くの皆さまに感謝します。