詩 風よ
一日中 風が吹いていた
干した洗濯物が 飛ばされそうだ
風よ
僕のことも飛ばしておくれ
脱ぎ捨てられない僕の服を
力いっぱい飛ばしておくれ
そして僕をすっかり裸にして
空の彼方に飛ばしておくれ
裸の僕を暖かな風で包んで
どこまでも どこまでも
飛んでいった僕を
僕は見上げている
一日中 風が吹いていた
干した洗濯物が 飛ばされそうだ
風よ
僕のことも飛ばしておくれ
脱ぎ捨てられない僕の服を
力いっぱい飛ばしておくれ
そして僕をすっかり裸にして
空の彼方に飛ばしておくれ
裸の僕を暖かな風で包んで
どこまでも どこまでも
飛んでいった僕を
僕は見上げている