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詩 不安と憂鬱

自分では、
どうすることもできないことがある。

自分では、
どうにもならないこともある。

自分には、まったく関係がないのに、
逃げられないことがある。

不安が胸をうずまく。

憂鬱ゆううつが体を冒し、力を奪う。

じっとしていても、鼓動が早まり、
胸の苦しみを覚える。

僕は不安と憂鬱ゆううつにつかまれている。

しっかりと、つかまれて、振りほどけない。

気を散らそうと、本を読んでも、
テレビを見ても、すぐに引き戻される。

また、すぐ、不安と憂鬱ゆううつにつかまる。

つい、この前まであった、不安と憂鬱ゆううつが、
やっと、通り過ぎたと思っていたら、

新しい不安と憂鬱ゆううつがやってくる。

順番を待っていたかのように。

不安で不安でたまらない。

憂鬱ゆううつ憂鬱ゆううつでたまらない。

この憂鬱ゆううつな気持ち。

僕はこの気持ちを忘れたい。

長い夜を、眠りという名の救いが、
訪れて、

明日の朝には、

すっきりと、新しい朝が来ることを、
願う。

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