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詩 水たまり

雨の晴れ間。

屋根の内から、
手をかざす。

雨粒が少し、
手を濡らす。

手を握りしめて、
道に出ると、
目の前には水たまり。

曇り空を映してる。

わざと水たまりを
踏んだ日は、
遠く霞んで映らない。

大きくなった
僕の子は、

ジャンプし、
水たまりを
ひと跨ぎ。

いとも簡単に
越えてゆく。

大きな傘と、
大きな長靴。

小さな足で
水たまりを、
うれしそうに
足踏みしてた。

そんな記憶が、
ふとよぎる。

それは、
つい昨日のよう。

そして僕を、
ひと跨ぎ。

いとも簡単に
越えてゆく。

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