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詩 午前零時

もうすぐ午前零時に
なろうとする時間

僕は眠れずに
ベランダから外を眺めていた

誰もいない通り
店も閉まり静まり返る

少し温かな風が吹いて
僕の身体を撫でてゆく

タクシーの表示灯が灯った
白い車が視界をよこぎる

その白さが目を引いた

街の灯の白いあかりの中から
抜け出したように過ぎてゆく

誰もいない通りで
誰かを乗せるために


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