俳句 小晦日

前書き

葉が落ちた桜の小さな蕾
冬の陽ざしを浴びる
翼を羽まで広げた鷺
僕の頭の上をよぎり
羽ばたきながら川辺を目指す
雲一つなく風もなく
穏やかに過ぎてゆく
土手の草は青く水面の鴨は白く
川面はキラキラと輝く
追い越したり通りすぎる人たち
思い返すことはない
肌に心地よい陽ざし
ひんやりと触れる大気
鳥のさえずりが快く
人のざわめきは遠い
目に映るのは青い空

俳句

小春日や 蕾小さく 春遠く

ゆく年に ざわめき遠く 仰ぐ空

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