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詩 夜

眠れぬ夜よ
なぜ僕を苦しめるのか

眠れぬ夜よ
僕から手を離しておくれ

遠い虫の声を聞きながら
眠りのために栓をする

遠い夜景をながめながら
眠りのために蓋をする

疲れた身体を横にして
安らぎを覚えながら

心は安らぎから遠い

夜の眠るこのときに

あなたが僕を訪れて
眠りつくのを見届ける

ひと言ふた言
言葉をかける

僕は安らかに眠りつく

そんなことを思いながら
今日も眠れぬ夜が来る

こんな夜を幾晩も

こんな夜に手を伸ばす

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