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zouto
エッセイ ゼロから1になる
noteを始めて、2ヶ月が過ぎた。
なぜ僕はnoteを始めたのかを考える。
僕が書いた詩を誰かに読んでほしかった。
ただ、それだけだった。
僕は詩を書き始めて、3年目になる。
もちろん趣味としてだ。
だれに見てほしいわけでもなく、
長年、モヤモヤとため込んでいた、
表現したいという欲求。
それを形にしたいと思い、
始めた。
やがて完成したけれど、
恥ずかしくて周りの人には見せられない。
結局、誰にも見せずに、そのままにしていた。
ある日、僕は声を聞いた。
『ほんとうにいいの?
よんでほしいんじゃないの?』
僕の心の声。
僕は怖かった。
否定されることを。
拒絶されることを。
無視されることを。
僕はここにいる。
みんなと同じ空気を吸い、
同じように時を過ごし、
同じように終わりを迎える。
違いなんてない。
だけど、違いは作られる。
才能、容姿、地位、地域、資質。
いろんな理由で分類され、
どこかに入れられる。
一度収まるとなかなか、出られない。
社会とは、そういうものかもしれないけど、
とても窮屈で仕方ない。
そんな僕の、出口を探す行為が、
創作なんだ。
だけど誰にも読んでもらえなければ、
なにもしないのと、同じだ。
誰にも読んでもらえなければ、ゼロだ。
窮屈な場所から出るために、
ゼロから1になれば、素晴らしいことだ。
だから僕は始めたんだ。
そうだった。
結ぶ手と手。
誰にもつながらない手が、誰かにつながり、
輪を描き、広がる。
小さな輪でいい。
そして、感謝の気持ち。