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詩 海にいる

浜辺を歩いてる

一歩一歩
踏み出す足は

砂と潮に洗われて
足に重くのしかかる

潮の重さが
僕を掴んで離さない

手足を動かして
前に出ようと
すれば、するほど
思うようにうごかない

息苦しさに喘ぎつつ
鼓動の高鳴りを聞きながら
潮の中を歩いてる

海面うみのおもての光は
遠く、淡く、揺らいでる

気づけば
砂浜から潮が引き

おそる、おそる
手足を動かせば

いつものように動き出す

砂浜から動けない
おかにはもう戻れない

またあの波がやってきて
海の中へ連れてくだろう

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