詩 彩り

久しぶりに来た散歩道

かつて灰色だった景色には
菜の花が咲き始め
紋白蝶が舞っていた

緑に色づく土手のへり
小さなヨモギが生えていて
摘んだあの日を思い出す

土手の上の桜の並木
膨らむ蕾で溢れてて
もうすぐこぼれ落ちそうだ

風は柔らかくやさしくて

僕の頬を撫でてゆき
あなたの温もりを伝えゆく

どうやら春は来たらしい

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