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詩 星月夜

夜のベランダで

外の景色を見ていると

金木犀の花の香りが届いた

その香りに誘われて

夜の公園に出かけてみる

街灯に照らされた金木犀は

橙色の花を膨らませ

芳しい匂いを届けてくれる

少し足を延ばして

公園の中を散歩しても

空には星も月も見えない

公園の木の上高く

明るい星が一つ輝いて

寂しく僕を照らしてくれた

僕の周りの街灯や

街の灯りや

車の灯りが眩しくて

空の星が隠れたようだ

ゴッホの星月夜を眺めれば

街の灯はとても暗くて

空の星月が輝いている

まるで絵に描かれた

星月の輝きが

地上に落ちたようだと

その夜を見ていた

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