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横断歩道で信号待ち 足元には水たまり のぞいてみれば 信号機が映ってる さらにのぞいてみれ…
僕は風を見ていた 青く広がる空を見ていた 空を飛ぶ鳥を見ていた 冷たい風に手が悴んで 小…
もうすぐ午前零時に なろうとする時間 僕は眠れずに ベランダから外を眺めていた 誰もいない…
晴れた春の朝 プラットホームで 電車待ちをしていた 屋根の上に 鳩がとまっていた 陽を浴…
この胸に穴があいても 空は青く広かった 涙があふれでても 鳥は空を横切り 蕾はふっくらと…
一日中 風が吹いていた 干した洗濯物が 飛ばされそうだ 風よ 僕のことも飛ばしておくれ 脱…
春の陽ざしは 寒がりな僕を やさしく包む たくさんの人を ひとしく照らし 僕の背中も包みこむ 背中に感じる温もり あなたの鼓動 絡みつく腕 その手を僕は 離さぬように しっかり握りしめる
確か雨が降っていた でも雪が降りていた 今、霙が降っている
この渇き ただ 訳もなく顎を空にむけて ただ 訳もなく空気を呑み込む 僕は渇く カラカラ…
風は強くとも 陽ざしは暖かく コートを脱いで 陽ざしを仰ぐ 風は強くとも やわらかな陽ざしを…