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高鳴る鼓動を 鎮めてください 高鳴る鼓動を 鎮めてください このまま 胸は弾けそう あなた…
何も書けないと思った 何も書けないと思って でも向き合うと 言葉がポツポツと染み出した …
低い建物が並ぶ おかげで 故郷の山は くっきり見える こんなにも大きく こんなにも澄んで …
顔を手で覆う 何度も顔を覆う 覆った手の温もりに 少しの癒しを求めて 栓が外れたように …
夜のベランダで 外の景色を見ていると 金木犀の花の香りが届いた その香りに誘われて 夜の…
眠れぬ夜よ なぜ僕を苦しめるのか 眠れぬ夜よ 僕から手を離しておくれ 遠い虫の声を聞きなが…
会うことが少なくなっても 忙しさで忘れても 年を重ねても 母の笑顔は忘れない 帰りたいと思うのは 母のそばにいたいから 盆や正月に帰っても 会話はあまりなかったけれど いつ帰っても 食べきれないほど 料理が並び 腹一杯に食べる僕を 何もいわずに母は見ていた あの光景にはもう会えない あれが精いっぱいの 会話だったと この年になって気づく僕は 愚か者だ 母はもう僕のことも わからない けれども 僕はまだまだ会いたいのです キラキラした目で 僕を見て微笑んで
ころころと ころころと 地べたに ころがる 風に吹かれて 蹴とばされて 道の真ん中や 道の端…
風がゴウと音を上げ 僕の頭を吹きぬける うねりを上げて吹く風は 暑さを全て取り上げて 冷た…
節くれだち苔むした 老木が立っている 枝には少し色づいた 葉をつけて 陽の光を浴びている …