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部屋にいると陽が恋しくて 僕は外に飛び出した 溢れる陽ざしは その大きな手で 僕の背中を包…
いま僕たちは おなじ時間に生きている いま僕たちは おなじ寒さに暖をとり おなじ夜を越えて…
朝、起きて洗濯をする 少し日陰になってるベランダは 冷蔵庫のように冷え切る そこに洗濯物…
部屋の外は冬の嵐 風が轟く、唸りをあげる ベランダの植木鉢を吹き飛ばす 慌てて、部屋の中…
今日もたくさんの人とすれ違う 駅に向かう歩道 通勤電車の中 乗り換えのために昇る階段 僕…
小さな子どもは大人たちに たくさんの質問をするでしょう? あれは質問じゃないんだよ。 子…
冬曇りの空 雲が低く垂れ込めて 僕たちを押しつぶす 降ったりやんだりの小雨が 広げた傘の手にかかり 冷たく弾ける 冷たい空気は 手先を痺れさせ 僕はあなたのポケットに 手を入れる 枯れた野原は死んだよう 冬鳥たちの 甲高い声が響き 耳にまとわり 離れない さっきまで 鳥といっしょに響いた 子らの声 今はもう聞こえない 昼と夜の境目もなく 僕たちに 夜が忍びよってくる
あなたが僕を訪れる そしてスキをしてくれる 僕とあなたと繋がりは このスキのボタンだけ …
心の奥底に押し込んだ悪魔は 僕が力いっぱいドアを閉めてるから 昼はそこから出てこない 昼…
僕は、微睡む。 僕にあった遊びは 残り少ない。 遊びのないブレーキペダル。 踏むと急ブレー…
手を伸ばす。 伸ばした手は空をきる。 何もない所に手を伸ばしたって、 何もとれない。 本当…
すっかり暗くなった 6時ころ。 僕は車で家路を走る。 少し先にT字路があって、 たくさんの…
4時だというのに 外はもう夕暮どき 暗くなりかけた空に 白い月が淡くひかり 地平線でピンク…
まだ薄暗さの残る明け方に 僕はふと目を醒ます 昨日も遅く寝たというのに こんなに早くに目を醒ました 冷たい空気の部屋の中で ストーブに火をつけて 部屋の温まるのをじっと待つ なんとなく頭に残る印象は 時間とともに薄らいで もう僕の記憶にない ああ、なにか夢をみたのか どんな夢だったのか 時計のチクタクいう音だけが 僕に話しかけてくれていた