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【創作物語】再会
年に一度あるかどうかの頻度で、日常生活内で旧友や知人に会った事はありませんか?そんな時に話しかけてたら…。と言う原点から発想して物語を書いてみました〜。(駄作かもしれませんが…。)
【本編】
その日は休日で友人と遊びに行く日だったが、朝から憂鬱だった。
『雪が傘に付くから、傘が重くてしょうがない、歩きづらいし…。いつからだろうか?こんなに雪が嫌になったのは。小学生のの頃は友達と雪合戦などをして遊んだものだ…。そういえば、高校の時にあの子と一緒に遊びをした日も雪が降っていた。あの時はとても楽しかったなぁ…。まだ、あの子は覚えてくれてるかなぁ…。あーぁ。』
電車に乗り座席に座ると、ふと反対側の座席に見慣れた顔があった。
『!!!。自分が高校2年の時に転校してしまい、その後連絡も取れなかった高校1年の時のあの子だ…。しかし、数年ぶりだから向こうは気づいていないだろう。というか、気づくわけもないだろう…。』
気を紛らすために、スマホでニュースを見ていると友達から連絡があり急用の影響で行けないという理由でドタキャンされてしまった。
『今日は予定なんてない日だった。何事もない日だった。そう、なんともない一日……。』
もし今、あの子に喋りかけて恥をかき、後で後悔しないように自分に心の中で言い聞かせていた時に、右の空いていた座席に誰かが座った。驚いて振り向くとさっきまで向かいの座席に座っていたあの子が右の座席に移動してきていた。そして、声をかけられた。
「あの〜、もしかして、私のこと覚えていますか?」
「えぇ、確か…、さっ、佐藤 詩織さんですよね?」『合ってるよね……?』
「はい、そうですよ。飯塚 亮平さん。お久しぶりですね♪」
当たり前ではあるが、高校のあの時とは印象が変わっていた。あの頃の根暗さを感じさせない明るい子になっていた。しかし、微笑む彼女の笑顔はあまり変わっていなかったので、少し安心した。再会したら色々喋りたい事や聞きたい事はあるはずだが、あまりにも急だったので何から喋ればいいか分からず、とりあえず間を繋ぐために喋り出した。
「あっ、あの…、今日はどうしたんですか?」
「私は友達と遊びに行こうと思って、集合場所に行く途中です。」
丁度その時、彼女のスマホの通知音が鳴り、彼女がそのメッセージを見て何故か驚き同時に少し残念そうな顔をした。
「飯塚さんはどんな用事ですか?」
と彼女が尋ねてきた。
「僕はこれから、遊びに行く予定だったんですけど、さっき友達から連絡があり、ドタキャンされてしまいました。なのでよく考えると、あとは家に帰るだけみたいですね…。良ければ、せっかくですし、佐藤さんが降りる駅まで何かお話ししませんか?その後は適当に何か食べてから帰る事にします。って、さすがに嫌ですよね。次の停車駅で反対方面の電車に乗って家に直帰することにします…。」
すると彼女が少し躊躇しつつ、
「実は…、私の友達が急遽来れなくなったみたいなので…、あなたと同じで何もする事がないんです。でも、せっかくお会いできたので〈あの日〉みたいに、どこかでショッピングしませんか?」
『〈あの日〉かぁ…。懐かしいなぁ。あの日はすごい出費になったが、彼女が楽しんでいたので、自分は全く後悔しなかった。彼女の欲しがるものをほとんどを買ってあげたからなぁ。』
「いいですよ。また僕の奢りですか?今は、あまり持ち合わせがないので、都合が合う次の…。」
「いえいえ、今度は私が負担する順番ですよ。」
『…。久しぶりにあったので、もう会うこともないならば、また僕が全額負担でも良かったのだが。まあ、いっか。』
その後、少し話し合った後、あの日と同じ場所でショッピングをする事にした。また、彼女と会話をしていて知った事だが、彼女の友達のメッセージには[旧友と再会した]という理由が書かれていたらしい。さらに、彼女の友達と僕の友達が同じ最寄り駅らしく、もしかしたら彼ら同士も元々知り合いだったのかもしれない。なので友達に、僕の彼女から聞いた彼女の友達の名前を出して、冗談半分で[この旧友の人と一緒にいるの?]というメッセージを送ると、驚きとドタキャンのお詫びが書かれた返信がきた。なので、[コッチも同じ状況(笑)]と返信しておいた。
「ようやく着きましたね♪何が欲しいですか?どんどん言っていいですよ先輩♪あの頃とは違って私にはキャッシュカードとキャッシュレスアプリがありますから。」
「物凄く、乗り気ですなんね…。金欠になっても知りませんよ…。」
「あれ?それって、もしかして〈あの日〉の後を経験した人からのアドバイスですか〜?」
「べっ、別に、僕は金欠気味になんてなってませんけど〜。」
「本当ですかぁ〜?あの日の次の昼休みから2週間も昼食を売店に買いに来なくなったのはどこの誰でしたっけ〜?」
「さぁ、誰の事でしょう。って、やっぱりバレてたか…。」
「当たり前じゃないですか〜。」
【続く…?】
現時点ではここまで。今後、インスピレーションを得て、続きを書けたら続編として投稿するかも知れません!
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⦅昨日の投稿に関して:投稿内容がネガティブだった為削除しました。そんな投稿内容でもスキしてくれた方、ありがとうございました。今後も類似の投稿をする事があるかもしれませんが、今回のように削除する場合があります。今後とも宜しくお願いします!⦆
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