好きな人

お元気ですか?わたしは元気です。

わたしには、好きな人がいます。
その人は、取り立てて優しいとか、賢いとか、おもしろいとか、そんなことはあまりない、ごく平凡な普通の人。見た目も別に、多少おしゃれはしているけれど、顔やスタイルはあんまり良くない。
だけどその人は、ちょっと甘やかしすぎなくらい、いつだってわたしに優しい。

わたしを楽しくさせることがとっても得意!
わたしの苦手なことも、得意なことも、好きなものだって全部知ってて、わたしの見せ方もよくわかってるみたい。たまに失敗してるけど。

もういい大人だけど、人としてまだまだ未熟で、とてもかっこいいとは言えない。けれどその分、他人が持っている自分に足りないものによく気がついて、それを素直に認めてまっすぐに褒めることができる人。

すべてを"まあどうにかなる!"で片付けてしまうところは長所でもあり短所でもある。だけどわたしはそれに何度も救われてきたから、長所だと思うことにしている。
強くありたい気持ちが大きすぎて、自分が意外と繊細だって最近気づいた(というより、認めたくなかったのかもしれない)らしいので、これからは"弱さ"も大切にできたら、今より優しくなれるかもしれないね。


その人のことは生まれた時から知ってるけど、小さい頃は変に賢かったせいで、周りのみんなにまだそんな自我が生まれる前から、自分と他人を比べては落ち込んで。
だから、誰かに何か言われたとかそういう経験は特にないのに、自分で自分を否定してきたから、自己肯定感が本当に低かった。

大人になって、そんな自分のことを褒めてくれる人に初めて出会って、最初はどう受け止めたらいいかわからなかったみたいだけど、素直に"ありがとう"って言ってみたら受け入れることができたんだって。
それからは、否定する代わりにお返しするようにしてみたそう。そしたらどんどん、自分のことも、周りのことも好きになれたって言ってた。

誰のことだと思う?知ったらきっと、すっごく驚くよ!

かつてのわたしへ  わたしより

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