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2013年「女性が活躍する社会」がスタートして、子育てしながらWebライターの仕事を始めた話

2013年、2人目が生まれてしばらくした頃、安倍首相が「すべての女性が輝く社会にするから、女の人も子どもがいても働いていいよ」と言い始めた。
子どものことで頭がいっぱいだった私は、そもそも社会の中心から追い出されたような気がしていたから、「え、まじで」と思った。やっと社会の中に私たちの「座っていい椅子」が用意された、これで、大手を振って働けるのか、そう思ってワクワクしたのを覚えている。

働くか、そうか、働いていいのか。何しよう。と思って、1歳の息子が寝ている間に、ネットで仕事探しを始めた。
とはいえ、しばらく外で働いてこなかったから、乳飲み子抱えて急に外で週5とかはきつい。実家も遠いし、夫も忙しい。
子育ての経験も活かせて、家でできそうな仕事を探していて見つかったのが、子育てサイトのWebライターの仕事だった。

「子育てコラム、1本3000円。テーマは子育てに関することならなんでもOK。期日は相談しながら。」

これだったら私でもできるかも!と思って、ちょっとドキドキしながら応募してテストライティングを受けた。
連絡が来て、面接をすることになった。
都心まで夫に一緒に来てもらって、1歳の子供を見てもらっている間に面接を受けた。

文章が上手なのでよかったら編集部で働きませんか。という嬉しいお誘いだった。
でもそのときはまだ授乳中だったし、、いきなり週5日都心に通勤するのはさすがに厳しいと思って、在宅でできるライターをやらせてもらうことになった。

そうこうして、2年くらいは子育てしながら、家で好きなテーマで子育てコラムを書かせてもらった。子育てコラムは親子でやっていた習い事のことや、食のこと、教育のこと、お小遣いのこと、ダイニングテーブルのこと、などなど自分の子育て中に気になったことや体験したことを調べて書いて、ほんとに小遣い程度の収入だったけど、楽しかった。

下の子が3歳になって、そろそろ預けながら週3日くらい外で働ける仕事ないかな、と探していたら、2駅となりにWeb広告の小さい会社があって、そこでアルバイトをさせてもらえることになった。

私以外、コーダーさんが1名いて社長と3人。3人とも子育て中で共通の話題も多く、職場環境はとてもよかった。SEOやセールスライティングについてしっかり学ばせてもらえたので、ありがたかった。2年くらいやっていたけど、一番売り上げていたリスティング広告の雲行きが怪しくなって、その会社とは突然さよならすることに。
最後の出社日、今までありがとうございました。と退勤して、その足で次の会社の面接に行った。

次の会社はちょっと大変だった。新宿に近いエリアにあって、従業員は5名。社長はキャバクラ遊びが大好きな人らしく、お気に入りのキャバを2人雇っていた。とにかく美人の前ではわかりやすくデレるが、仕事ができないと不機嫌にしつこく怒る。かと思えば、料理好きらしく昼食をみんなの分作ってふるまう。機嫌がいいときと悪いときの差が激しく、精神的にしんどかった。
キャバクラで遊んで、昼間は会社のソファで夕方まで寝ていることもあった。さすがにどうよ、、と思っていたある日、起業当初からずっと一緒にやってきたというエンジニアが愛想をつかして転職するという理由で辞めた。

さすがにショックだったらしい。「もう会社辞めます」みたいなLINEがきた。この人ダメだな、ちょっともうここら辺で辞めるのもありだなと思ったら、ここぞとばかりに一斉にみんな辞め、私も退職することにした。下の子は年長さんになっていた。

続く




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