青山ブックセンターに娘を連れて行ったら、私よりごつい本買って帰った話
RaiseTechアドベントカレンダーの3日目!
青山ブックセンターで娘と私が購入したデザインとイラストの本の紹介をします。
10月のある日。
高校生のイラスト描き娘が、「デッサンの本が欲しいんだよね~、本屋行ってもあんまり売ってなくて」と言い始めた。たまにはAmazonではなく、手に取って選びたいらしい。女子の気持ちはコロコロ変わる。どのくらい本気かわからないので、しばらくスルーしていたが、1週間経ってもまだ言うので、ちょうどいい機会かもと思い「青山ブックセンター」に連れて行くことにした。
娘のためもあるが、自分が行きたかったというのもある。
9月に入会した「マエデ」という前田高志さん主宰のコミュニティで、アート雑誌を作るというプロジェクトが進んでおり、まだ空き枠があったので、勢いで手を挙げてしまったのだが、あまりの力不足に自分でもドン引きしていたので、打開策を探しに行きたいなと思っていたところだった。
町の本屋はどんどん少なくなり規模も小さくなっている中、「青山ブックセンター」にはなかなか普段見ない量の本が並んでいる。本を見かける機会も減ってきている中で、たくさんの見たことのない本が並んでいる空間、というだけで無性にわくわくしてしまうのは私だけではないようだ。フォントの本だけでも普通の本屋さんのデザイン本コーナー以上の数があるのではというくらい並んでいるので、ネットでも見たことのない本に出会える。何かしらのヒントを探しに訪れるのにはぴったりの場所だと思う。
「すごい、本がたくさんある!」
娘は好きな絵師さんの画集を見つけたり、服飾の本が気になったり、ぐるぐる店内に滞在してあっという間に1時間経過。
もうこれ以上見ると、決められないといって、最終的に決めた本はこの2冊。デッサンの資料としてガチの美大生とかが使うやつじゃないかと思うごつい本「ドーロの美術解剖学議事録」と、人気イラストレーター、江川あきらさんによる「イラストに馴染む 質感の極意」。
「ドーロ~」の方は読んで理解できるか怪しいところだし、そもそも本棚の飾りになりそうな予感しかしないが、自腹で購入したので、読むにしても読まないにしても何かしら学んでほしいと願う。
私は結局、「デザインの守破離」という実例がたくさん載っている本を1冊購入。タイトルロゴデザインの実例がたくさん載っていてめちゃくちゃ参考になる本だけど、お値段もひとつ上を行く感じで、これはなかなか実際に見ないと買う決意はできない本だ。
別日だけど、前に来た時には、海外の人が書いた配色の本を購入した。この本はほぼ一目ぼれに近く、配色デザインを見ているだけでなんだか異国の気分に浸れるステキな本。配色デザインって検索するといろんな本が出てくるけれど、たぶん検索のかなり後の方に出てくる本なので、ネットで探しているだけだとなかなか巡り合えなかっただろう。
ネット検索だけではなかなか辿り着けない、良書に出会える貴重な本屋さん。出会いとか、直感とかで本を選びたいタイプの人におすすめ。一度でいいからお金に余裕があるときに来て、気になった本を片っ端から買ってみたいな~。
ちなみに娘は中学のときに転校先に馴染めず学校へ行けなくなり、通信制高校に入りましたが、現在も行けるときだけマイペースで通う生活をしています。
単位にはならないイラストの授業が週に1回あり、その日だけは行ったり行かなかったり、かと思えば出かける行事だけはしっかり参加したり、そんなペースですが、バイトに行ったり、映画を観に行ったり、イラストを描いたり、友達と遊んだり、いろいろ学んでいるし成長もしています。
将来のことが前は心配で仕方なかったけど、今はまあきっとなんとかなるっしょ、と思えるようになりました。以前は、生きていくためにちゃんと大学や会社に入って~なんて、娘にはきっと合わない道をおすすめしようとしていて、つまらない考えに囚われていた自分があほくさいです。
私がデザインの勉強をはじめて、娘と共通の話題が増えて価値観が共有できる部分が多いので、だいぶ落ち着いて見ていられるようになり、関係もよくなってきたと思います。デザインの勉強をして本当によかったです。RaiseTechのみなさんに感謝。
おしまい
この記事は、RaiseTech界隈のアドベントカレンダー企画として書かせていただきました。クリスマスまで、リレー形式で記事が投稿されます。