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白
2020年9月22日 00:00
胸の真ん中から少し血が垂れている。僕は確かに突き刺すつもりで振り下ろしたつもりだった。それでも何か時間が止まったのか流れが遅くなったのか包丁は少し肌を傷つけただけでその手前で止まっていた。こんな怪我なら校庭で擦り剥いたほうが血が出ていただろう。何故止まったのだろう。僕は確かに突き刺すつもりだった。死ぬつもりだった僕は自分を殺したかった。もうどうしていいかわからなかった。もうこの人