私がA子(不倫相手の女性)の情報を突き止めた方法【前編】
これは創作ではなく、全て真実である私の家族のお話です。
私は絶対に諦めない。負けない。屈しない。私の幸せを奪ったやつらを罰するために、視界の悪い雨の中を涙を拭いながら、一歩でも前へ。
不倫が発覚した当初、私はA子について何も知らなかった。
その後、夫が「同じ職場の既婚者が不倫相手だ」ということを白状した。しかし、夫の職場には莫大な既婚女性がおり、誰が相手なのかは分からなかった。
そのような私がどうやって、A子の家、二人が同棲するアパート、職場での部署、SNS、ブログなどを突き止めたのかについて、今日はお話します。
まず、私が一番初めに突き止めたのはSNSだった。
不倫がはじまってから、家族で出かけることは減っていたが、その日は珍しく家族で回転寿司へ行くことにし、車で向かっていた。すると、車中で夫が「A子も今、〇〇(別の回転寿司屋の名前)に行っているらしい。SNSに書いてある。」と何気なくつぶやいた。
夫は平気な顔で私に不倫相手の話をするような人間だった。本当に無神経であり、腸が煮えくり返るけれど、その時はそれが功を奏した。
私はその後、SNSでその回転寿司についての投稿を必死で調べた。大量の投稿を確認していくと、怪しいアカウントを見つけた。なんと、プロフィールの写真が夫とA子のスニーカーの写真だった。もちろん、夫の顔は映っていなかったが、夫のスニーカーだということは、私には分かった。他にも、夫の後ろ姿や、夫の手などが映った記事があった。夫の誕生日の日にはお祝いの投稿がしてあった。妻には分かる。A子には分からなくても、妻には分かる夫のことがあるのだ。13年間一緒に過ごした人なのだから。全て分かるのだ。
間違いなく、A子のSNSだった。アカウント名はA子の下の名前を少し文字ったようだった。これで、少しだけ本名に近付くことができた。有難いことに、A子は「全体公開設定」のSNSで、自分の顔も晒していた。
夫が発言したささいなA子のSNSの情報から、なんとか本人のSNSへ辿り着くことができた。バカな、夫。無神経が仇になったのだ。
しかし、これだけでは、フルネームや住所までは分からなかった。私は将来的に慰謝料請求も視野に入れていたので、証拠が必要だった。そのためには、本名や住所なども知る必要があった。
私はまず、夫の職場へ行った。と言っても、乗り込んだとかそういうことではなくて、職場の建物上、自由に出入りができる場所があったので、そこへふらりと出向いた。なにか、A子に関する情報がないかを探した。すると、とある場所にその部署のメンバーが顔写真入りで紹介された印刷物が貼ってあった。そのメンバーの中に、A子のSNSアカウントの名前に似た人物がいた。顔写真もSNSのものと一致した。
これで、フルネームが分かった。働いている部署も分かった。
神様っているんだなと思った。悪いことってできないようになっているんだ。ざまあみろと、心の中で悪態をついた。
ここまでで、A子の本名、職場と部署(パート)、SNSを特定できた。
次は住所だった。これは相当困難だった。住所は二つある。一つはA子が離婚するまで住んでいた家(離婚してからも頻繁に通っている)と、夫と同棲しているアパートの二軒だった。
A子側の離婚が成立するまでの家に、A子は毎日通っていた。理由は幼い子供たちの夕飯を作るため。夕飯を作り終えると、夜は夫との同棲アパートへ帰り、そこで就寝し、翌朝直接通勤する。私はA子の家庭の幼い子供たちの気持ちを考えると、苦しかった。気の毒だった。
母親は不倫している。夕飯は作るけれど、夜は一緒に眠ることもできない。土日に一緒に過ごすこともできない。A子も最初は幸せだったのではないか?どうして、子供達を捨てたのか。A子にとっては、離婚してもすぐ近くに住んで、面倒を見ているつもりなのかもしれない。だけど、子供達と長く一緒にいるのはA子の元夫であり、子供達の生活は激変しただろう。夜中に母親がいない不安がなぜ理解できないのだろう。恋愛よりも、育児を優先するべき時期だと思う。なぜ、既婚者である夫ではなく、子供を愛せないのか。性に溺れた母親は無様であると思うのは、私の負け惜しみなのか。
話を戻す。
私は二人の同棲アパートと、A子の元自宅を突き止める必要があった。アパートは賃貸なので、引き払われたら終わり。なので、元自宅も探さなければならない。
本当に困難だった。同じ市内で、職場からも、私の住まいからも近いはず。夫が自転車で通っているA子のアパート。すぐ近くにあるはずだった。しかし、探し初めてから辿り着くまでに3週間ほどかかった。
まずは、インターネットでA子のフルネームで検索した。すると、A子が本名でブログをやっていた。新婚当初の記事だけだったが、そこに夫、子供達の生年月日や本名が明記されていた。そして、自宅の玄関周りや自宅から見える風景などの写真も掲載されていた。
不倫を繰り返すような人間というのは、危機管理能力が低いのだろうか?ブログに家族全員のフルネームや住んでいる町、生年月日まで掲載するとは、軽率すぎる。
このA子の過去のブログで、A子の元家族の構成や顔写真、生年月日、フルネーム、住んでいる町まで突き止めることができた。
しかし、ここからも困難だった。これだけでは、住所は分からない。「この辺り」という場所までは特定することができた。
私は執念で探し続けた。絶対に負けたくなかった。もちろん、探偵に頼んだり、夫の職場で暴れたら全て明るみに出たかもしれないが、そのタイミングではなかった。
私は時間が許す限り、A子の家を探した。グーグルマップで探すこともあったし、実際に車で見て回ることもあった。A子のブログの家の周辺の写真を頼りに、似たような場所がないかを探した。諦めかけたこともあるが、何日も何日もかけて探した。不倫のことを相談していた妹も、遠方に住んでいたが、グーグルマップなどで探してくれていた。途中、自分の真意や戦う相手を見失いそうになるくらい自分のやっていることを疑問に思うこともあった。
しかし、辿り着いたのだ。グーグルマップを見ていた時に、A子のブログに掲載されていた写真に似た場所があった。確認のために、その場所まで車で出向いた。家の前まで行き、表札を確認した。A子の名字だった。
やっと辿りついた。これで元夫との家は分かった。達成感がすごかった。諦めずに、調べ続けてよかった。我が家から車で10分ほどの距離だった。
やっぱり神様はいる。悪いことをしたやつらは、罪を償わなければならない。人様の家庭を不幸にしたA子。もちろん、私の夫が一番悪いだろう。だけど、彼女も夫が既婚者だと知っていた。彼女自身も、最初は既婚者だったので、ダブル不倫だった。
本当に愛していたとしても、既婚者と同棲し、私と娘を別居に追いやり、人生を潰した。幼い子供達を蔑ろにした。虐待と言っても間違いではないのではないか。それが事実。
残すは二人の同棲アパートのみになった。これを突き止めれば、二人が同棲している事実の証拠が取れる。
しかし、これも困難を極めた。私はA子のSNSに何かヒントがないか、くまなくSNSに目を通した。
後編に続く。