書籍レビュー『「仕事ができる」とはどういうことか?』
『仕事ができる、をスキルとセンスという観点から整理』
「仕事ができる人」という言葉は良く使われるが、どういう人が仕事ができる人かという話になるとその特徴は様々である。
・仕事が早い
・機転が利く
・結果を出す
など。仕事には様々な種類があるので、職種や職場によって「仕事ができる」の定義も変わってくるものだろう。
本書はそうした「仕事ができる」人に対してスキルとセンスという観点から考察したものである。
本書を通して私が理解したのは概ね以下の内容である。
・仕事ができるようになるために、多くの人はスキルを身に着けようとする。
・スキルは有用ではあるものの、限定的な仕事の成果を高めるものであり、それだけでは様々な局面に対応できるようにならない。
・スキルを使って解決した具体的な個別の局面の情報を、抽象化して様々な局面で活用できるノウハウに昇華する。
・それをその時その時の状況に応じて、自分の経験値から直感的に判断して利用する。
・この判断が人によって異なり、他人から理解されにくいためセンスという言葉で表現される。
センスをどう育てるか、という観点では難しい側面もありながら、仕事において必要な能力という面では本書により理解が深まったと感じる。