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徹底検証!ココナラランキングは閲覧数に影響するか?
こんにちは。
はこにわガジェットです。
ココナラではマイクロソフトACCESSを使った売上管理データベースなどの開発を、主に中小企業様向けに提供しています。
ココナラ歴は約4年。おかげ様でプラチナランクを維持しています。
さて、ココナラ出品者ならだれもが、自分のサービスのランキングが気になるものではないでしょうか。
ランキングが各カテゴリで上位7位までに入れば、ココナラのトップページに表示されますので自然と多くの購入者の目にとまり、結果的にお問い合わせや受注の増加が見込めます。
実は私も何度か、IT・プログラミングの分野でランキング1位を取得したことがあります。多くのココナラ出品者のサービスの中で自分のサービスが1位だなんて、本当に誇らしいですよね。
検証の背景
このココナラのランキングですが、順位付けのアルゴリズムは公開されていません。
まぁ、それはそうですよね。
Googleが検索結果を表示するアルゴリズムを公開しないとの同じです。
肌感覚では、最近は売上金額が大きく影響している気がします。私が1位を獲得したのも、10万円以上の案件をクローズ(受注ではなく完了)したタイミングでした。
ただ、私を含め多くのココナラ出品者が興味があるのは、順位のアルゴリズムより、
順位が上がったらサービスのページを見てくれる人は増えるのか?
という点ではないでしょうか。
今回はこの疑問に対して、私が自分のサービスで検証した結果をお伝えします。
検証データの前提
今回の検証は、私自身のサービスのランキングとサービスページの閲覧数を2020年7月から2020年12月までの半年間、毎日記録したデータを元にしています。
こう書くと「ふーん」で済みそうですが、実際にこれをやるのって結構大変なんです。というのは、自分のサービスのランキングが何位なのかを簡単に見る機能がココナラに無いので、毎日ココナラのサービスをランキング順で並び替えて、自分のサービスが出てくるまで全ページ見て、記録しているのです。
ほぼ修行ですよ。
とはいえ、毎日そんなにランキングが変わらないので、前日のランキングに近いページを見るんですけどね。
それと、私は自分でGoogle広告を出稿して、Googleの検索結果からココナラのページへの誘導をしていますが、今回はココナラランキングのみでのページ閲覧数効果を把握したかったので、Google広告からのページ閲覧数は除外して計算しています。
対象としたサービスは以下の3つで、いずれも数件の販売実績がある、IT・プログラミング分野のサービスです。この販売件数でよくプラチナを維持しているな、というツッコミは置いておき。。。
検証結果
前置きが長くなりましたが、上記のデータを元に検証した結果をお伝えします。
結論から言うと、サービスのランキングとページの閲覧数には、弱い負の相関がある、と言えます。つまり、ランキングが上がると、ページ閲覧数はちょっと上がり、ランキングが下がるとページ閲覧数はちょっと下がる、ということです。
「負の相関」と言っているのは、ランキングの方は数字が少ない方が良いのに対して、ページ閲覧数は数字が多い方が良いためです。
以下に細かく見てみましょう。
実際に半年間のランキングとページ閲覧数をマッピングした散布図がこちらです。閲覧数少ないのが丸わかりで恥ずかしいですが。
横軸がランキング、縦軸がページ閲覧数です。
青い点が実数ですが、確かにランキングが上がる(グラフの左に寄る)と閲覧数が上がる(グラフの上に寄る)のが分かりますね。
オレンジの直線は回帰直線と言いまして、このランキングとページ閲覧数の関係をむりやり直線に近似したものです。この直線でも、左肩上がりになっていますのでランキングが上がるとページ閲覧数が上がるのは全体的な傾向だと言えます。
では、ランキングはページ閲覧数にどの程度影響するのでしょうか。
ここでは、相関係数という値を使って検証しました。
相関係数とは、二つの値(今回はランキングとページ閲覧数)の間に、どの程度強い結びつき・影響度があるかを測る指標です。
相関係数は-1から1までの値をとり、0だと無相関(全く関係がない)、-1だと完全なる負の相関(一方が上がると一方が下がる)、1だと完全なる正の相(一方が上がるともう一方も上がる)となります。
今回の場合は、ランキングが上がる(数値としては下がる)と、ページ閲覧数が上がる、という結果を期待したいので、完全なる負の相関(-1)になっていると望ましいわけです。
私の検証結果では、相関係数は-0.3でした。
これは、「弱い相関」と言われていまして、関係なくはないけどそれほど影響はない、という結果になります。
なかなか微妙な結果ですね。
ということで、今回の検証結果はここまでとなります。
ランキングは高い方がいいけれど、ページ閲覧数にそれほどの影響はないということが分かりました。
ランキングの上下に一喜一憂するよりは、魅力的なサービスになるようポートフォリオや事例などのコンテンツを増やす方が有益なのかもしれませんね。