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【小説】店長呼んでこい(本文:520文字)

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「お前じゃ話にならへん。店長呼んでこい」

 男が怒鳴り口調でそう言うと、目の前の者は困った顔で答えた。

「私が店長ですが」

「お前が店長なわけあるか。ホンマの店長呼んでこい」

「本間店長は私のことですが」

「そういう意味やないわ。あーじゃあ真の店長呼んでこい」

「私、旧姓が真野ですから実質真野店長も私になるかと」

「ややこしいな」

「ちなみに新旧姓合わせて読むとご所望のホンマノ店長になります」

「うるさいわ。とにかくお前じゃ話にならんのや。お前以外の店長はおらんのか?」

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