ノーベル賞受賞者の妻に学ぶ
今年のノーベル生理学・医学賞を東京工業大学 栄誉教授大隅良典先生が受賞されましたね。
オートファジーの仕組みはまったく理解できませんが、とにかく長年の研究に対しての栄誉です。
先生も「私のような基礎的な生物学を続けてきた人間がこのような形で評価していただけることを光栄に思います」と語ってみえました。
さて、大隅先生の奥様は東大大学院の同じ研究室で知り合い、学生結婚をされた方とのこと。
大隅教授は研究室にこもりっきりで子育てはほとんど奥様に任せっきりだったこと、忙しくて仕方なかった面もあるが、それにしても子育てには関わらなかったと奥様は振り返ってみえるようです。
そして「夫はいいかげんで不思議な人。ずぼらで適当なのに、どうして実験がうまくいくのか、不思議で仕方なかった。私の方がよっぽどきちんとしているのに」とおどけてみせた、とのこと。(Yahoo!ニュース引用)
内助の功という言葉がぴったりな奥様だと思います。
長年、奥様がご主人の研究を影で支え続けてきたからこその受賞ですよね。
とにかくおめでとうございます。
去年の同じノーベル生理学・医学賞を受賞された大村智先生も奥様の内助の功があったとおっしゃっていました。
奥様は16年前に大村先生のノーベル賞受賞を待たずに逝去されていますが、ずっと先生がノーベル賞をとると信じて経済的にも精神的にも亡くなるまで支えてみえたそうです。(クローズアップ現代・ノーベル賞受賞秘話より引用)
ノーベル賞受賞の時には奥様が生前、大村先生のために準備されていたモーニングを着用されていて、ほんとうに奥様とご一緒の受賞式だったのだなと感動しました。
さて、ノーベル賞を受賞された方々の奥様のことを知ると、とても勉強になります。
今はほとんど言われなくなった「内助の功」
奥様は影で支えるというイメージかもしれませんが、そうではなくて、ご主人を支えてきたからこそのお二人の功績だと思います。自分だけが我慢してという感じではないのです。
そして、奥様の支えがあったからこそ、みなさん長年の研究に没頭できたのではないでしょうか?
最近は好きなことで起業する女性も増えてきました。能力のある方はそれも素晴らしいことだと思います。
しかし、女性ひとりでがんばるのではなくて、男性を支えながら、一緒に成功していく、それもありだと感じています。
最近、このブログを彼と一緒に書けないのは、彼が造形の仕事で忙しいからでもあります(本業はまた別なので、よけいに忙しい)納品の期限があるため毎晩、睡眠を削り、土日の休みもずっと家に篭って造形の仕事をしています。
そこで、私が「自分だけ我慢している」とか「構ってもらえなくて寂しい」とかしか言わなかったら彼は仕事に集中できないでしょう。
私は造形のお手伝いはできませんが、彼がなるべく仕事に集中できるよう協力しています。そうすることで、実際に造形を手伝っているわけではありませんが、完成した時は一緒に作業をした気分になれると思います。
「構ってちゃん」になって彼を(またはご主人を)困らせてませんか?
「内助の功」の意味をあなたなりに学んでみましょう。
そんなことをノーベル賞受賞のニュースを見ながら感じたのでした。