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子どものころの記憶の美化

浜名湖パルパルと言う遊園地が、静岡県の浜松市にある。
言ってしまえば生昭和の時代がそのまま残ったような遊園地で、東京ディズニーランドやハウス・テンボス、USJといった、大きな遊園地と比べると確かに目新しいものは何もない。

ただ古い遊園地にありがちな、子どものころの思い出と言うものは、あったりする。
子供の頃から家族旅行には連れて行ってもらっているし、そういった遊園地に行ったことも何度かはある。
そういった遊園地の中で、記憶に残っているのが、最初に挙げた浜名湖パルパルだ。

何度か行っているということもあるけど、やはり昔の遊園地ならではの、のんびりとした空気。

そしてどこか寂しい施設、といった趣があるのかもしれない。


子供の時に連れて行ってもらった遊園地というのは、大人になってから行った遊園地とは全く違うもので、子供の時ならではの楽しみ方があるのだろう。

大人になってからディズニーランドに行ったこともあるけど、その時の記憶よりも、浜名湖パルパルの記憶の方が残っているかもしれない。


中でもオススメがヒドラ伝説と言うトロッコに乗って、ヒドラを倒しに洞窟を探検すると言うストーリーのものである。
トロッコには赤外線が出る銃が備え付けられていて、洞窟の中に出てくるモンスターやコウモリなどの敵を、その光線銃で倒すと得点が入り、最終的にその合計点が出口で表示されるものだ。

子供ながらにこのシューティングが楽しくて、空いてることもあって一度行くと2回か3回は必ず乗った。
今風に言うのであれば、ディズニーシーにあるトイ・ストーリーマニアが比較的近い。


技術や映像から見ればちゃちなものかもしれないが、当時の子供の私にとっては、それがめちゃくちゃ楽しくて、めちゃくちゃキラキラしていた。
記憶の美化というと、悪いことのような気もするが、今はもう戻れない子供の頃と、今を比較して、子供の頃の楽しかった思い出を考えるには、美化された記憶も必要なのかもしれない。

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