「いらすとや」で雑に紹介 宇宙大怪獣ドゴラ
配給会社:東宝
封切り:1964年(昭和39年)8月11日
上映時間:81分
ゴジラなどでお馴染みの東宝の怪獣シリーズ。
特撮ファンには(ある意味)有名な怪獣だけど、一般的な知名度はおそらく相当低いと思われる。
放射能で突然変異した宇宙空間の細胞が、食料となる炭素を求めて地球に飛来。
炭素を求めて、石炭の採掘工場や宝石店を襲撃していく中、自衛隊も攻撃を開始するが、クラゲの様なふわふわした体に有効打は与えられず、それどころか分裂して増えていく始末。
人類はこの宇宙怪獣ドゴラに勝てるのか?
と、いうのが話の骨子。
これに加えて、宝石強盗団と警察の攻防なども同時進行で進んでいく、怪獣映画と007などのスパイ映画の両方が一気に楽しめる映画になっている。
令和の時代に見ると怪獣の部分は別にして、宝石強盗団の間抜けすぎる行動や警察に都合のよすぎる展開など、昭和の邦画独特の展開がラブリーだ。
この辺りを古臭い、とみるか昭和の香りとして一種のワビサビを感じられるか、がドゴラを楽しめる分水嶺になると思う。
クラゲの様なドゴラの造形は、当時の新素材の塩化ビニールを使用して、巨大な水槽に入れた上でピアノ線などで操り人形の様にすることで宇宙怪獣らいしい、重力に逆らった演出をしているなど、見所が多い。
81分と上映時間も短めなので、秋の夜長にぜひ。