紳士服売り場で初めてジャケットを着てみたら彼女が出来た話①
地元が田舎なので、オシャレ・ファッションとは程遠い子供時代を過ごしていた。
親が買ってくる服を着る以外に選択肢は無く、今考えればどれもが「???」と思わざるを得ない服だったと思う。
別にそのことで親を攻める気持ちはなくって、要はそのくらい服の選択肢の幅が狭かった、ということが。
大学に行くようになって、名古屋が気軽に行ける距離になり、多少はマシになったけど、それでも今考えれば「それってどうなの?」って思う格好をしていた。
当時の自分が今目の前に居たら多分恥ずかしくて枕に顔をうずめてバタバタする。
とにかく、そんなファッションセンスゼロだった自分が、自分なりの着こなし方が多少なりともできる様になったのは、名古屋の百貨店がきっかけだ。
たまたま行った紳士服売り場にあったジャケットを「ジャケットってサラリーマンが着るヤツだよね。就活始まったら着るんだよな」と、半分シャレで着てみたらそれがヒット。
自分でも「あれ、もしかしてこれ、着られそう…?」と思ったので、その場で購入した。
このジャケットと出会ってから、就活も上手くいき、今では素敵な彼女と暮らしている。
と、締めくくれるほど、単純ではない。
ジャケットだけあっても、全体のコーディネートのバランスが悪ければなんいもならない。
ただ、そのジャケットとの出会いから「自分なりのコーディネートの方向性」が決まり、好きな服を好きな様に着る、ということは無くなった。
話が長くなりそうなので、②に続きます。