一人旅の記憶 -宇都宮餃子紀行-
一人旅が好きだ。
誰かと出かけるのも、もちろん楽しいけど一人旅には一人旅の良さがある。
一人旅と誰かと行く旅。
それは、カレーとハンバーグどっちが好き? と聞くようなもので「どっちも好きだよ」と答えるしかない。
そんな一人旅で、宇都宮に行ってきた。
目的は餃子を食べまくること。
そして、宇都宮美術館で現代彫刻を見ることだ。
初めて行った宇都宮は、ほんのり田舎で地元の岐阜県を思わせる空気感だった。
2月寒空の下、駅前の餃子像に迎えられて宇都宮餃子紀行はスタートした。
まずは有名な「みんみん」の餃子を食べる。
これ以上ないっていうくらいシンプルなメニューで、ここに来たら餃子と白飯を食らえ、という心意気を感じる。
餃子を食べたら、一度駅前に戻り、バスで美術館へ。
現代美術は平面の作品を見る事が多かったので、この旅で見た立体造形物は新鮮だった。
彫刻も見ていると、趣深い。
さらにもう一度駅前に戻り、バスで一風呂浴びに行く。
知らない土地で知らないバスの路線に乗るのは、ハッキリ言って不安しかない。
イチイチ止まるバス停の名前が分からない上に、あと何駅で目的地なのか、そもそもこれで合っているのか、不安ばかりが増すバスだった。
それでも、目的のスーパー銭湯に到着し、無事に旅の汗を流す。
そして、再び不安なバスで駅前に戻り、餃子を満喫する。
この時はなんだかんだで、夜だけで4軒ほど餃子屋をハシゴし、1日トータルで50個以上食べたと思う。
何が記憶に残ったかと言えば、ひたすら餃子の美味しさが残った旅だった。
日帰りの旅だったけど、こんな餃子まみれの旅も楽しいと思う。