シンプルへと流れていく
家を売る決心をしてサイトに載せた1週間後、家が売れた。
余りの早さに夫は渋っていたけれど、
「良い家だもん、すぐに売れるよね。これも縁だよ。」
と2人で売る決断をした。
新しい住人はお子さんが2人いるご家族らしい。私たち家族があの家に住み始めたのと同じくらいの年齢だという。
あの家はまた若い家族と住むことを望んだのだろう。私たちから見れば「自分たちの家」だけど、家からすれば私たちは通りすがりの一家だ。新しい住人とまた楽しく暮らして欲しい。
お盆に息子たちがそれぞれあの家に帰って来たことも、何かしらの兆しだったのかもしれない。
愛犬のあっけない死も、私の癌の発見時期も、突然の転勤も、手放さざるを得なかった車も、思い返せば全てなるべくしてなったことなのかと思ってしまう。
引っ越しに伴っていろいろ断捨離してきたけれど、この頃、身の回りのものをシンプルにしたいと思うようになってきた。
例えば化粧品。洗面所につくつく並んでいるものを最小限にしたい。美白ケアやエイジングケアとか無くして、朝用夜用とかもやめて、化粧水とオイル、日焼け止めのみ。オイルは全身だけでなく髪の毛にも使えるタイプだから、ヘアケアグッズも無くしたい。
この前「やすとものどこいこ」でやすよさんが体と顔は牛乳石鹸を使っていると言っていて、私も元々体は牛乳石鹸を使っていたので、これからは顔もそれにしてみようと思っている。
昨日、新しく電子レンジを買った。関西で使っていた60ヘルツのをヘルツフリーに買い替えることにしたのだ。
あたためと解凍に特化したシンプルな電子レンジを選んだ。機能の断捨離。
新しい家は前の家よりいい具合に狭く、諦めのつく程よい量の断捨離ができる。買いだめの量も減る。これもまた私たち夫婦が身軽になるための流れなのかもしれない。
そのうち巨大な冷蔵庫とテレビが壊れて、小さなものに買い替えることになるだろう。そして次は戸建てではなくアパートかも。キャンピングカーだったら笑える。
次の大きな変化はきっと夫が仕事の断捨離を決意したときだろう。私は今からワクワクしている。