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医師への伝え方💊
この半年で視力がガクッと下がった。薬の副作用か、読書のし過ぎか、歳のせいか。
主治医に相談すると、念のため眼科に行くように言われた。
夫に「眼科で何て言えばいいかな〜?」と聞くと、
「医者には症状をきちんと話すこと。今回の場合なら、
①抗がん剤治療で薬を服用していること
②薬を飲み始めてから視力が下がったこと
他に気になることは?」
「まばたきがしにくいことかな〜?あと飛蚊症と眩しいのが辛い!あ、でもそれはずっと前からだから歳のせいだと思う。」
「そういう自己判断とかいらないから。今ある症状とそれがいつから始まったのか、事実だけ伝えてきなさい。」
私は眼科に行って夫に言われた通り、症状のみを淡々と話した。医師はそこでできる一通りの検査を全てしてくれ、伝えておいた症状の原因をひとつひとつ教えてくれた。副作用の可能性の見極め方なども分かりやすく説明してくれた。
不安を残すことなく、スッキリした気持ちで帰ることができた。
医師はたいてい「今日はどうしました?」「その後どうですか?」と聞いてくる。
漠然とし過ぎて何と答えていいのか迷ってしまう。
頭痛なんて誰にでもあるしとか、これくらいの違和感は別に大したことないしとか思って、言わずにいる症状がわりとあったりする。
以前はひどかったけど最近そうでもないから気のせいだったのかも、とか。
忙しそうだったり、パソコンばかり見ている医師には何故か遠慮してしまう。
そんな私に、夫は信じられない!と言う。
「医者に遠慮してどうすんだ!そこで言わずにいつ言うんだ!正しい判断ができなくなるだろう!」
「うーん、確かに。」
「言いにくければメモしていけ。
時系列で症状を記録して、更に気になる症状ベスト3を書いてもいい。ヒカルの自己判断や感想とかいらないから、たった数秒だけのめまいでも、肩こりも、花粉症のくしゃみも、とにかく全部書け!そしたら医者が症状を分別して、必要な検査や副作用の可能性、新たな病気とか調べてくれるから。ヒカルより医者の方がよく知ってるんだからな。」
「うん、確かに。」
先月、あやふやな感じで作ったメガネは案の定ピントが合わず、私は意を決してレンズ交換をしに行った。
「ピントが合わなくて、もう一度検査したいんですけど!」
見える、見えない、ボヤける、クラクラする、左だけ何か変!近くが近過ぎる!
納得するまで例の変なメガネをかけ、店内を見渡す。恥ずかしさは無い。(以前はあった)
30分後、完成したメガネをかけた。もし違和感があったらやり直してもらうつもりだった。けれどとても良い感じで、大丈夫です〜。と言いかけ、「ちょっと、右耳のとこ痛いんですけど!」
私はやり切った!よく見えるメガネを手に入れた。これで免許の更新もできる。
明日は47歳の誕生日。ようやく医師や店員に遠慮なくものが言えるようになった。