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手のかかる家ほど可愛い


今回買った家は築32年になる。

前回買った家は購入時、築20年だった。手放した時は築34年。
家は築30年を越えるといろんな不具合が出てくる。


メンテナンスやリフォームが必要な箇所はいろいろある。
大きなところでいえば屋根、壁。
室内では壁紙やフローリング。
見えないとこでいえばシロアリ、排水設備、空調設備。


今回の家も購入前からかなり手がかかりそうな予感がしていた。
ただ前回の家同様、土台がしっかり作られた家なので、細々と補修していけば長持ちする良い家だと思う。

まず急を要するのが排水設備。
お風呂の栓を抜くと少しだけ逆流してくる。
キッチンの排水口からコポコポ音がする。
庭の排水枡から水が溢れた形跡がある。
これらは前回の家で経験済みなので、早急に専門業者に連絡をした。

続いては空調設備。
エアコン内部の黒カビ。
天井埋め込み式のエアコンなので、以前住んでた人が掃除してたかどうか疑わしいところがある。
夫がフィルターや、手が届くところは拭いてくれたけど、なかなかに酷かった。
これも早めに業者さんに頼むつもりでいる。

後はメインの屋根と壁。
いくつか見積もりをとっている最中。
屋根は吹き替えるか、カバー工法にするか、塗るだけかで悩み中。
壁はまだ大丈夫そうだけど、どうせ足場を組むならやっといた方がいいらしい。


お盆休みと有給休暇を駆使して長期の休みを取った夫は、張り切って動き始めた。
庭木の剪定
草刈機での雑草取り
破れた網戸の張り替え
窓ガラスと網戸の掃除
ケルヒャーでのコンクリやレンガの掃除

私はオペ看のごとく言われた物を用意する係。
雑巾、ゴミ袋、ドライバー、汗拭きタオル、麦茶、、
炎天下での作業は基本やらない。
少し日が陰ったとき30分間だけ召喚できる。
主に夫が散らかした草や枝をゴミ袋に入れる作業。

ビフォー


アフター


お盆休みが終わっても残っている作業は
庭のフェンスの修理
ウッドデッキの修復
あと細々したことが気になるらしいけど、私には見えない。


昨日、排水設備の業者さんが早速来てくれた。
汚水と雨水のマンホールをガンガン叩いて開くと、中に水が溜まったままだった。
高圧洗浄機を使って詰まりを解消するのと同時にカメラで見るという。
庭をぐるりと一周すると、あっという間に散水栓を見つけ、隠されたマンホールを見つけ、順にどんどん流していく。
玄関外の市の水道管?へと流し切ると、今度は室内の排水口へ。
お風呂、キッチン、洗濯機、洗面所、全ての排水口に細い管を通して流す。
私は「排水管の掃除って胃カメラと大腸カメラみたい」と思いながらソファに座っていた。

1人でテキパキと作業すること2時間。
結局、詰まりの原因は汚水枡の隙間から木の根が入り込んでいた、ということだった。
そんなことあるのか。
じゃあ、どうすればいいのか。
「どの木の根っこかわからないから(マンホール横に生垣が並んでるので)木を切っても枯らしてもダメかもしれない。
木の根が入り込んできた部分の汚水枡の補強は高額になる。簡単な補強では木の力の方が強い。」という。
なので、今後はときどき汚水枡を開けてチェックし、木の根をこまめに切るという対策をすることにした。
そういうことが苦にならない夫は快諾していた。
私としても木を切ったり枯らしたりは嫌だったので良かった。

全ての作業が終わるとすごい安心感が。
人間ドッグで「大丈夫でしたよ。悪いところは取り除いておきました。」と言われたときくらい。


本当にいろいろ手のかかる家だけど、これから少しずつ直しながら快適に過ごせる家に育てていこうと思う。
うちには素人ながら腕の良い何でも屋がいるから。

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