荷解きはパズル
引っ越しが済み、夫がいつも通り仕事に出かけると、私はたくさんの段ボールと共に取り残された。
腹ごしらえをして、関西では見られなかったノンストップを見ながら改めて録画予約をした。ひとつ減った放送枠。バラバラのチャンネル。お気に入りの番組を何とか見つけ、次々に録画設定していく。
「さてと。」
振り返れば段ボールがいる。
片付けは嫌いじゃない。ラックやカラーボックスをクローゼットの中に当てはめて収納棚を作る。棚にカゴをはめ込んで、ストックしていた様々な物を「お風呂」「トイレ」「洗濯」「台所」と分けてしまっていく。
最初は適当にガンガンしまってはバンバン段ボールを潰していく。
洗面所に続いて台所も片付いてきた頃、いろんなストレスが出てくる。まずは夫の「アレはどこ〜?」が頻繁に発生する。あとは「いちいち取りに行くの面倒だな。」「この位置は不便だな。」などという細々した不具合。
それらをひとつひとつ見直していくと「ここベストじゃない⁈」「この使い方の方が良くない?」などと、名案が出てくる。何かがカチッと当てはまってスッキリした感じ。
こうやってだんだん馴染んでいくんだろうな。
まだ2階には山積みの段ボールがあるけれど、生活動線は完成しつつある。でもこれからもベストなやり方を見つけていくつもりだ。