悪夢から救ってくれた100万円の話

梅雨の晴れ間だった昨日は洗濯機を2回まわした。今朝はまた雨が降っていた。

今年は梅雨らしい梅雨だ。湿度計が80度を下回ることがない。気温はそれほど高くはないけれど見るからに元気のない犬がいる。布団も日に日に重さが増してくる。私の前髪はクルリクルリと元気いっぱいだ。

この頃夜中に目を覚ますことがある。特に悪夢を見たというわけではなく、ものすごく怒っていたり泣いていたりする夢だ。ただ目を覚ますと目眩のように天井が回っていて、脈略のない恐ろしい画像が、目を閉じていても開けていても、一定間隔でシャッターを切るように映し出される、それが本当に怖い。目玉や西洋人形やゴブリンなどどちらかというと洋風の画像だ。

私は突然ですが占ってもいいですかという番組が好きでよく見ている。子供の頃は占いが大好きで雑誌はいつも最後の占いのページから見ていた。近頃また暇なときに占いのYouTubeを見るようになった。お気に入りは風音かのんさんとKenjiさんだ。2人とも声が低くて無駄がなくて淡々とお話をされるのでとても心地がいい。タロット占いなので直感で選ぶのだけれど、なぜか占いの結果で両方とも同じようなことを言われるのだ。なので何となく継続して見るようになった。

昨夜も例の恐ろしい現象が起きて半分パニックだったのだが、どうしても誰かの存在を感じたくて、枕元のスマホを手に取り、目が回るので上手く操作ができなかったけれど、何とかKenjiさんのYouTubeを流すことに成功した。

画像はまだ見えていたけれど見ないように、視点を合わせないようにすることはできた。ただそんな中聞こえてきたのが確かにKenjiさんの声だったのだけれど、100万円をもらう方法みたいな内容で、いつのまにかフムフムと聞き入ってしまい、いつのまにか目眩も画像も消えていた。

時計を見ると夜中の3時過ぎで、老犬のいびきも聞こえてきてようやく落ち着くことができた。老犬は私の足元で真横にのびのびと寝転がっていた。私は足を曲げて横を向いてまた眠った。今度は朝までちゃんと眠ることができた。




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