若気の至りオープンで準優勝しました
変化球クイズ大会「若気の至りオープン」で準優勝できたので、当日の思い出や考えてたことをまとめてみようと思います。
朝
起床に失敗した。理由は定かではないが、前日にワクワクしすぎて4時まで眠れなかったのが関係あるかもしれない。遠足前日の小学生かよ。
時間がギリギリだったのでコンタクトを雑に目に突っ込んで、”緊急用”に保管しておいたウイダーを飲んで家を出発。『イロモノ王 2nd』を最後に21ヶ月ぶりのクイズイベントだ。0R落ちだけは勘弁してほしかったのでとにかく急いだ。間に合ってよかった……。
コーヒーを飲まないとやってられない睡眠時間だったが、カフェインを取り過ぎると”裏返っ”て手が震える体質なので、妥協して自販機で売ってたカフェオレを飲んだ。おいしかったし手が震えることもなかった。
1R ペーパー
正直得意な問題セットではなかったが、紙ってやっぱり楽しいな~などと思いながら解いていた。結果は21/50点(多分)で5位。
前半の文章クイズは単純に知らないものが多かった(颯田琴次のエピソードなど)ので、「JOY」「表面積が小さい」「湯湯婆」など考えてわかるものは取りこぼさないように細心の注意を払った。
後半のビジュアルにそれなりに波長が合い、7点を取れたのが救いだった。
個人的ファインプレーは20「ツクダオリジナル」を取れたところ。バトルドームの現販売元がメガハウスだったな、という微かな記憶を頼りに書いたら当たっていたのが気持ちよかった。
あと、パワポのタイマーがオシャレだと思った。謎解きでもクイズでも、こういう部分のデザインがしっかりしていると嬉しくなる。
希望コース選択
『イロモノ王』では紙1位で金プレがもらえたのに3Rのビジュアルボードでボロ負けし敗退。結局早押しボタンにはつけず、誰よりもクイズをしていない人になってしまった。今回はそんな悲劇を繰り返したくないので、本気で勝ちに行くためのコース選びをしようと誓った。
TQCで周囲との圧倒的な力の差を感じて幽霊部員になってしまう前、真面目にクイズをしていた高校~大1春までを思い出し、自分の弱点を整理してみると
・✕が多くなると露骨にチキンになる
・指が遅い
・クイズ知識が足りない
の3つ。
例題を見るに、Aコースの問題はクイズ知識がないと解けない問題も多そう。Dコースも例題の3分の2は知らんクイズ知識だった(※鬼滅の刃未履修)ので危険。
謎解きサークルにいる身としてEコースに突撃することも考えたが、謎解きで通過できるのはたった1枠。自分よりも謎が解ける人が1人でも行ったら後半戦で惨殺されるのは目に見えていたので、Eもパス。
というわけで、C→B→E→D→A の順に希望を出した。クソなぞなぞは周囲より多少経験があるだろうと思い、CをBよりも上位に置いた。
正直ペーパー順位はそれなりに上の方だろうと思っていたので、CかBのどちらかに行くだろうなと予想していた。
昼食
どさん子で味噌ラーメン(680円)を食べてから、スマホで撮っておいたペーパーの振り返りをした。「ツクダオリジナル」が正解だと判明して嬉しくなったのはここ。
味噌ラーメンのスープがかなりしょっぱかったので、ちょっと高くても熟成味噌ラーメンにすれば良かったかもしれないと思った。あとで調べたら、「どさん子」は東京に味噌ラーメンを定着させたラーメンチェーンの先駆けのような存在らしい。歴史あるしょっぱさだった。ならいいか。
ペーパーの振り返りも終わった帰り道、歩きながら真空ジェシカのネタをYoutubeで聞き返していた。これが準優勝へつながる鍵になるとは知らずに……。
結果発表・2R(免除)
ターンオーバーの癖が強い。
5番目に船から落とされて5位。3R(最終予選)へのシード権を手に入れてしまった。
僕が変化球の大会に出る理由は「クイズをたくさんやりたいから」なので、3Rで瞬殺されて一日が終わる可能性が生じるのは怖かったが、それはそれとして素直に嬉しい。
そこまで得意な実感もないので、インターネットネタがたくさん拾えているということなんだろうか。
2Rを聞いている限り、クイズ力はそんなに要らなさそうで安心。僕がわかる問題がスルーされる事が多かったので、指の速さで勝負せずに取りこぼしだけ拾いに行くハイエナ作戦で行こうという気持ちを固める。
問読みがめちゃくちゃ聞き取りやすかったのでたまげた。大規模大会も問読みガチ勢を招聘するのはありかもと思った。
3RC くそなぞなぞ
無事に第一希望が通りCコースへ。
くBCに出場していたり、アデアムさんの「カスのなぞなぞ」で優勝の経験があったので、他の参加者の方よりはなぞなぞ力はあるはず。負けるとすれば指勝負で押し負けるか、焦って分からない所で押して✕を量産するかのどっちかだろう。その未来を避けるべく、作戦を練った。
○数-✕数を競うルール(NYと言うらしい)なので、迂闊に押して✕になるのは危険そう。ということで、前半戦は様子見のため地蔵を決め込むことに。
ところで、クソなぞなぞはクソなので、「Q.元気な平井堅なーんだ?」「A.サッカーをしている平井堅」のように絶対に取れない問題がどこかに存在するはず。誰かがそれを押して✕になれば全員押しポイントが後ろのめりになるだろうから、その後に自分だけ押しを早めて勝負をかけようと思っていた。
序盤は様子見して、理不尽問が出て場が渋くなったところで一気に攻める。これが作戦の全容だ。
案の定途中「サイフォン」が✕になり場内が大荒れとなったので、ここから真面目に早押しに参加し初めた。僕も押していたらサイフォンと答えていただろうから、本当に怖い。(確かこの時点で1○だったはず)
全員✕が多めでポイントが低めの場だったので、2○0✕でギリギリでも勝ち抜けよう!と腹を括って別解がなさそうな「ツートンカラー」を取ったところで、比較的得意な野球ネタ「劇団ひちょり」が飛んできたのでこれもキャッチ。3○0✕で+3ptをゲットし、1抜けできた。
クソなぞなぞにおいて、「平井堅」は押してはいけない。これ鉄則。
3R(他コース観戦)
A……問題は自分と相性のいい感じもしたが、とにかくみんな押しが早かったので怖かった。行かなくてよかった。
B……問題群やルールはギリ戦えそう。ただ運ゲーで沼ると心が折れそうだな、と思った。そして僕はこういうので沼るタイプだ。行かなくてよかった。
D……絶対ムリ。「アトムホウリツジムショ(裏声)」等ならともかく、ガチクイズの消える魔球は自分には難しすぎる。いやクイズの勉強をしろって話なんだけどさ。行かなくてよかった。
E……謎解きラウンドは1位の方がわけのわからない速度で突破していった。僕の半分くらいのクリアタイムだった。行かなくてよかった。
準決勝 早ボ
開始前に右のコンタクトが取れた。コンタクトを使い始めて半年で初めてのアクシデントだったのでガチで焦ったが、いつも車の鍵と一緒に予備のコンタクトをしまっていたことを思い出し、事なきを得た。昔の自分の配慮に感謝するばかりである。
ミルフィーユの安西さんが自分より謎が解けることをTwitterで知っていたので、ブロック選択では安西さんと同じ組に入らないようにした。初対面なのにごめんなさい……。
色々あって、3着で勝ち抜けた。結局ボタンを押したのは「偶然短歌bot」だけ。以前遊びでクローンを作ってみたので半分責任問題のようなものだった。
「OTOT XANI」で少数正解を取って会場がびっくりしていたが、実はデマとして有名なネタなので、さすがにその場で思いついたわけじゃなかった。
「(東野圭吾のネタバレ)」は、ありえそうなものをカンで書いたら当たった。未読のミステリーを1本犠牲にして3ptを得た。等価交換。
後半は分からない問題が続いて追われる展開になったので、早押し正解が出てポイントが抜かれないように祈るばかりだった。結果ギリギリ3着/4枠(確か)で耐え、決勝進出!初の決勝進出だったが、それ自体よりもクイズを長く遊べることのほうが嬉しかった。
ところで外れたコンタクトは、ビニール袋(ゴミ用)の中でカッピカピに固まっていた。これ目に入れてたのか……
決勝 エンチャン7○7✕
壇上に座った時、誰よりも遅くまでクイズができているんだ!という実感が湧いてきて嬉しくなった。何かしらの決勝に残るのは久しぶりだったから、何よりも楽しもうと思って臨んだ。
ガチガチになって押せなくなるのが怖かったが、なぜか緊張は全くしなかった。エンチャンという焦らなくていいルールのおかげかもしれない。あの時自分は、葛西区民館ではなく、高校のクイ研の部室にいた。奇妙な懐かしさと高校生特有の向こう見ずな全能感を持ちながら、ただ目の前のクイズを楽しんでいた。
途中で「アメリカの大学」が出た。お昼に真空ジェシカで見たやつだ!「出るほうが難しい」と答えて正解。この1○が気持ち的にでかかった。1✕のままサクサク6○を積んで、なんと最速でマッチポイントに到達したが、一歩届かなかった。
最後に自分の知らない「サルトーリ」で終わったのもあって、一切の悔しさもなく優勝者の方に全力の拍手が出た。というか、みんなが答えるたびに客席の方よりも拍手していた気がする。僕にとってクイズ大会の決勝って遠くから眺めて拍手するものだったので……。
Twitterでちらっと調べたら優勝された方は変化球クイズでものすごい実績のある方らしく、その方相手に結構張り合えたのは「変化球だけならそこそこいけるやん!」という自信にもなった。
おわりに
とにかく変化球大好き!という気持ちをキープできた最高の1日でした。
大会を運営してくださったスタッフのかた、本当にありがとうございます!これからも変化球限定(かもしれない)で大会出没するマンとしてやっていく所存なので、これを読んでいる方ともお会いすることがあるかも。その時はよろしくおねがいします。
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