#半蔵門ブログ 12/23 「これ」

とりあえず、以下の文章を読んで欲しい。文字数稼ぎというわけではない。多分。
『新聞の方が雑誌よりいい。街中より海岸の方が場所としていい。最初は歩くより走る方がいい。何度もトライしなくてはならないだろう。ちょっとしたコツがいるが、つかむのは易しい。小さな子どもでも楽しめる。一度成功すると面倒は少ない。鳥が近づきすぎることはめったにない。ただ、雨はすぐしみ込む。多すぎる人がこれをいっせいにやると面倒がおきうる。ひとつについてかなりのスペースがいる。面倒がなければ、のどかなものである。石はアンカーがわりに使える。ゆるんでものがとれたりすると、それで終わりである。』

上記の文章は、とある事物に関しての記述である。とはいえ、何について書かれているのか初見でわかる人は少ないとは思うが……。記事の途中にちゃんとテーマを書いておくので、テーマを考えるのに飽きたらとりあえず記事を読み進めて欲しい。

心理学の授業なんかでよく取り扱われる題材なので、そもそもこの文章を知ってる人もいるかもしれないが、頑張ってコピペしたので「何?」ってなってくれれば嬉しい。

この文章を使った実験・研究は数多くなされていて、その中のひとつでは「意味がわからないまま情報をインプットするより、それが何に関しての情報なのかを事前に提示したうえで頭に入れた方がより理解しやすい」なんて実験結果が出たらしい。プレゼンとかにも役立ちそうな知見だ。

何を言っているか分かってからもう一度この文章を読むと、文章の見え方がガラッと変わっておもしろい。「わかると見え方が大きく変わる」といえば、謎解きにも通じるところがある気がする。

「色の境目を読む」だの「意味不明な図形に見えるが背景が文字の形になっている」タイプの謎が顕著だが、謎が解けた後に見え方ががらっと変わるのは謎の醍醐味のひとつだと思う。一瞬しか味わえない「閃きの楽しさ」とは違って解けた後に見返せば何度でも"解けた感"を味わえるので、個人的には閃きそのものよりもこっちの方が好きだったりする。

そろそろ種明かしをすると、最初に書いた文章は「凧揚げ」に関する文章。そう言われてみると、もう凧揚げについてしか思い浮かばなくなったのでは?

というわけで、今度はこちらの文章も読んで欲しい。何について書いているか分かるかな?

『よく狙うことが大切である。
油を使うなら、動物性のものがよい。
夜よりは朝の方が簡単である。
望遠鏡を使うとかえって難しくなる。
複数人で行うと危険である。
ほとんどの対象は丸い。一人では余ることが多い。柔らかいものほど上質である。
雨の日に行うのは望ましくない。
よく似ているが、先端の丸いものを使ってはいけない。』

わかるかな?

わかるかな?

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正解は「飛行する野生のパンケーキに聖なる破魔フォークを正確に投げつけて狩猟する運動」でした!みんなわかったかな?来週もまた見てね~!

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