吃音者宣言
突然ですが私は話すことがかなり好きです。
どのくらい好きかというと、友達との会話だけでは満足できず、たまたま見つけた知らない人と複数人で話せるアプリを1年半ぐらいずっと続けているほどです。
ただ、話すのが好きな人にとってはちょっと面倒くさい特性も持っていて、今回はそのことについて書いていこうと思います。
友達にもあまり知られていないんですが、私は昔から"た行"で話し始めようとすると発声できなることがあります。
とりあえず生で!とか。
天ぷらください!とか。
たこわさもください!とか。
いわゆる難発性の吃音と呼ばれるものでストレスや不安感などの心理的要因によって引き起こるといわれています。
個人的にはあんまりストレスのせいとか気にしてるからとは思わなくて、緊張したら出やすい感じはするけれど、家族といようが、友達といようが出る時は出るという感じです。
小さい頃は無理に声を出そうとして
「た、た、た、たかはしくん!」
みたいな感じの連発の症状もありましたが、恥ずかしかったからなのか、馬鹿にされたからなのは覚えていませんが気付いたら治ってました。
まぁ正確には治ったというわけではなくて、連発しない裏技を見つけたという感じです。
やり方は簡単で、難発になる時は何となく自分でわかるので、その気配があった時は
「あの…」
とか
「じゃあ…」
とかを最初に付けるだけです。
二十数年生きてると付け足しのバリエーションも増えてきて、例えば友達の高橋くんのエピソードを話す時は
「"我らが"高橋くんがさー」とか
「"恋愛マスター''高橋がさー」とか
適当につけて遊んでいます。
この付け足しがとても上手くなったので、1日5回ぐらいは吃音が出ていますがおそらく周りにバレずに過ごせています。
なので日常生活を送る上では基本的には困ってないんですが、2点ぐらい少し困る場面があるので紹介します。
1点目は飲食店の注文です。
先ほど例にも挙げましたが、たこわさの注文とか天ぷらの注文とかの時に吃音が出ると結構焦ります。
難発は話し始める直前にならないと気付けないので、店員に待たれている感じがちょっとキツいのと、恋愛マスターたこわさで!、とか付け足しにくいので困ることが多い印象です。
2点目はツッコミです。
こちらの方が深刻で、ツッコミは言葉を付け足すとキレが悪くなるし、そもそも詰まっている間に次の話にいったりするので、かなり吃音と相性が悪いです。
私は関西出身でツッコミたがりな所があるので、渾身のツッコミワードを思いついた時に言えないことがあると、とても儚い心持ちになります。
そんなこんなで、困ったり困らなかったりしながら吃音と共に生活しているというだけのことを今回は書いてみました。
当然のことながら文を書くことで吃音が出ることはないのでnoteはストレスフリーです。
ヤマもオチもない内容をダラダラ書いてしまうのもそのせいかもしれませんが、修論の提出期限が迫ってきているのでここまでとしておきましょう。
修論に熱あれ。吃音に光あれ。
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