続・チバさん

はい、前回の続きです。

きゅーちゃんからミッシェルの方が自信をもってオススメだから~!と言われていたので、ちょっとハードルが上げられ当日新宿ロフトでのライブを見ることになった。

で、ハードル上げられると期待外れになってしまうもので、ガッチガチでろくにMCもちゃんとできないチバさん…。

当時、愉快なメロコアバンドの人たちのこ慣れたMCばかり聞いていた私たちにとって、そのチバさんのガチガチで言葉が出なくて気取った感じが印象悪く映ってしまった。
友達と顔を見合わせ、「あれ?残念な人?」となった。
そんなくらいで残念な人扱いするなんて、当時の私たちも随分と厳しかったんだな、と。
せっかくボーカルのルックスはカッコいいのに、なんかもったいないな、と。

今、思えば猛烈に緊張していたのだろうし、飲まないとしゃべらないキャラとのことなので、仕方なかったことなんだな、と理解できる。

ギター人はちょっとカラーに合わない感じで、ストリートスライダーズの蘭丸さんみたいな人で浮いていた。
顔だったか髪型もファッションもそんな感じで(うわっ!蘭丸だ!という印象)、スーツじゃなかった気がする。
ギターもルーズさがある感じで、私としてはもっと歯切れ重視にしてくれないとなー、と。
この人、別のところに行けばもっと魅力的なのかな、と。

当時直感的にジャッジを下す私たち友達一同は、「思ったよりつまんない。改善の余地あり」と片付いてしまい…。

ライブ後にきゅーちゃんにどうだった?とかめっちゃ感想を聞かれた気がするが、言葉に詰まったのは言うまでもない。

このライブを見て、私はカッコいいだけではなく、どこか笑える要素がないと、ちょっとしんどいと感じるんだなと、自分の趣味みたいなものを再認識した気がする。

以降、ミッシェルのライブに行くことは無くなってしまった。

時は過ぎ、ミッシェルがUKプロジェクトからインディーズデビューすると聞いた。
下北バンドばかり見てきたので、UKプロジェクトならひとまず安心だなと思った。(昭和時代みたいな、儲けた金でなんか悪いことする印象がなく、ただ音楽好きでやってる感じだった)
下北シーンの仲間に入れてもらえてもらえれば、UKロックやギターポップ系や、シェルターでやってるようなPUNK系とも対バンできて、ライブを見てくれる客層の裾野がちょっと広がるんじゃないかなーと思った。

私は当時(調べたら1993年11月25日)、某ショップ(D)でバイトしていたため、インディーズの新譜入荷でミッシェルのCDが入荷して手に取って、商品管理カードを付け合わせたのを覚えている。
高円寺のカラオケ館で聞いた、きゅーちゃんのプロとしてやっていくんだ宣言が確実に進んでおり、なんか感慨深いものがあった。
よかったね、と。

それとともに、クラウンのメンバーはどうしたんだろうか?と、ちょっと寂しく思った。

で、ギターがやっぱネックだなと思っていたら、新しい人(アベさん)代わったと聞き、よかったねと思った。
その後、きゅーちゃんが北見にいったん帰って公務員になったと聞いた。
きゅーちゃんは賢い人でちゃんとした家の子だったので、そうなっても仕方ないとは思ったが、そこから東京に週末やってきてライブやっていたというのも風の噂で聞いていた。
さすがプロになる宣言しただけあって随分な頑張りようだな、と思った。

それにしても、当時今のようなWEBが無い状況で、どうやって風の噂をキャッチしていたか本当に謎である。
いや、風の噂じゃなくて、音楽雑誌を見てたのかな?

いったん保存します。




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