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追っかけが人生設計(A Design For Life)になる

永野CHANNELでManic Street Preaturesについて粉川しのさんと永野さんが語る会?がとても面白かったというか、それ超えて感動したので…それについて。

全然好きじゃなかったのに

当時、ロッキンオンが推してたし、大貫憲章さんも推していたので、好きじゃないのに、なんだかとても聴いており、そして記憶に残っている。
大学の友達に、アルバム、ジェネレーション・テロリストをカセットテープにダビングしたものを押し付けられた。
確か、CDだと1枚だが、LPだと2枚組だったので、46分テープには収まらず、54分か60分テープだったと思う。
頼んでもないし、カッコ悪いタイトルだし、いったいどうしようかと思ったものだ。

毎週月曜日、ゆ~ ら~ぶ あ~すと叫んでいた

ロンドンナイトに行けばYou Love Usなどががよくかかっており、惰性でYou♪Love♪Us♪と拳を上げ盛り上がっていた。
そういえば、I Love Youばかり言ってないで、その逆も言う必要あるよね…とふと思った。
無意味に叫んでいた割に、今となればとても意味あることのように思えてきたな。

SLASH N' BURNやMOTOWN JUNKでも盛り上がっていたかな…。
MOTORCYCLE EMPTINESSは東京や横浜で撮影されたMVの映像とともに思い出される。
また同曲で、空耳アワーの「あんなにあるのにね~もういいさ~食えやしねえ~♪」ってのをまた別の友達がよく鼻歌みたいなテンションで日常的に歌っていた(笑)。

同調できないながらに慣れていった

そのマニックスファンの友達(クラスメイト)はリッチーみたいな、ちょっと悲し気な目をした暗めなニューロマ風の男が好きだった。
その友達は、私と共通な部分だとPUNKなどが好きだけど、細かい好みが違っていたので(彼女は暗黒トランスギャルで、私はどっちかというとシニカルな笑い好きなナゴム寄り)、最初はハイハイと同調できなかったし、粉川さんも動画でどっちかというとメタルと言ってるとおり、PUNKじゃねーよ!ガンズ崩れみたいだろ!と思ったんじゃないかな…。(基本メタルは苦手)

しかし何度も聴かされ、4リアル事件などで話題には事欠かなかったし、ロッキンオンに載ってたあの写真は忘れることができないため、好き嫌い別として記憶に残ることになり、そのうち段々と曲もまぁ好きかな…と思えるようになってきた。

ジェームス無双と思わせて、他も頑張ってる

粉川さんはマニックスの1992年の初来日の際に、ジェームス以外が総崩れで一人奮闘しているライブを見て、心酔したとのこと。

ちょっと余談というか弁解だが、この動画の中でリッチーがギター弾けないみたいに言ってたけど、全く弾けないわけではなく、そんなことは無いというエピソードを以前の記事に書いたので、リンクしておきます。
いなくなったリッチーのメンツにかけて。
このエピソード、とても心温まるいいお話なんです!
確か何日もライブがあったように記憶しているので、私の友達やその他知り合いが見た日と、粉川さんが見た日が違うんじゃないかな…。

で、当時、粉川さんが追っかけで学校サボって制服着たままホテルに行ったら、「君こんなところで何やってるんだ。君は学校に行って勉強しなければいけない」とジェームスに言われたとのこと。

うわっ!このエピソードが粉川さんの今を作っているんだなと。
マニックスの曲にa design for life(人生設計)という曲があるそうだだが、マニックスが好きなだけでは今のようにはなっていなかっただろう。
学校や先生に怒られる覚悟をもって、学校休んでジェームスに会いに行って、お言葉いただいたことが、後の人生を作ってくれたんだな…と感じて、なんか感動して涙が出てきた。

知識が大事

粉川さんはジェームスに「勉強しろ」と言われたことがずーっと心に残っていて、後にマニックスの「A Design For Life」の

Libraries gave us power
Then work came and made us free
図書館が俺たちに力を与え、
仕事も見つかり、暮らしは不自由しなくなった

という一節に「あの時のジェームスが言ったことが!」と
勉強って大事!知識って大事!と実感したとのこと。

不良ごっこしていたかも💦

永野さんも「本当にメッセージがあるバンドは知識を得なさい」と言うとのこと。
また、永野さん曰く、

恵まれた人ほど悪いぜ~悪いぜ~と不良ごっこする

とのこと。
それを聞いて、やばっ!それ過去の私だな…って思った。
いや、もしかして進行形なのかもしれない(笑)。
痛いな、私。なんかウズいたぞ。
ブラーにもそれをちょっと感じて、なんか目が離せないんだろうな…。
今現在、態度悪いを体調に置き換えて、悪いぜ~悪いぜ~と毎日のように言ってるが、不良ごっこが抜け切れていなかったのかも…と思った。
気づいたところで、どうなるか楽しみになってきたな。

労働者階級の考え方は地方や家庭によって色々なんだな

あと、ちょっと社会学的視点でちょっと勉強になったなと思ったのが、
労働者階級にも地方によって考え方が違うというお話。
Oasisは社会に対して反抗しておらず、ワーキングクラスであることを受け入れているとのこと。
確かにそうだよな…と。
反対運動ソングは基本嫌いなので、そこが私がOasisが好きな所以なんだろうな…と。

対して、マニックスはウェールズ出身で、階級打破派で社会主義者だとのこと。
マニックスは労働者階級の看板背負ってる系だったのかな?と思ったら、リッチーとニッキーは大卒だと。
へぇ、そうだったんだ!これはちょっと意外だった。
これがジェームスとの相克関係を生み出していたから売れたんだな。。。

プライマルのボビーもそっち派だとのこと。
なるほどね…なんかファンの人が苦手な感じだし、そこまで好きにならない理由がなんかわかった。
ボビ男(プライマルのファンのことをそう呼んでいた)は基本虚無っぽい人が多くて、ボビーの真似しておけば間違いないと思ってそうな感じが嫌いだったな…。

お金じゃ買えない経験を得ていることに気が付いた

私はヤンキーだらけの田舎育ちで、雰囲気的に労働者階級的な人が周りに多かったのだが、そういう人達に気を使って生きてきて、一緒にその雰囲気をなんとなく体験してきて、労働者階級の人たちの気持ちにも共感できるようになった部分がいくつかある。
同時に、比較的裕福な家に育って、美大に行ってたため、ブラーのような中産階級アートスクール出身にも共感できるところがある。

なんていうか、子供の頃はいろんな人の相手すんのめんどくせーなと思っていたけど、大人になった今、いろんな人の立場が理解できるようになったんだな…と感じることができている今は、ちょっと違った意味で豊かだな…と感じた。
お金じゃ買えないことってこういうことなのかな?と。

ニッキーはいいおじさんになってた

動画の話しに戻って、途中にニッキーから永野向けにコメントVTRが!
優しい良いおっちゃん風。いい人感、半端ない(笑)。
「サッポロビールかコーヒーでも飲もうよ!」という表現がイギリス人的な粋さがあって、しびれるな~。

メーカーさんの誠実さが重要

メーカーの人の計らいみたいなものがよいね!…と思ったと同時に、メーカーの人が永野を新たなプロモーション媒体として注目しているんだな、と。
よく見ると、プロモーションって書いてあり、案件だったんだな、と。

あと、1990年代当時のソニーの洋楽プロモーションセクションは、この辺のUKロックアーティストを変な風な売り方をしないで、ちゃんとシーンとして複数バンドをまとめてロックバンドとして(アイドル的な売り方をしないで)全うなプロモーション活動してくれたおかげで、我々はその当時の複数バンドに興味持つことができたんだろうな…と思った。
なんていうか、日本独自のUKロックシーンが形成されで、下北のライブハウスやクラブを中心に盛り上がった気がする。(東京以外にUKロックシーンは無かったんじゃないか…とも思うんだけどw)

正直、ソニー以外のバンドはいいバンドがいても、そこまで知られないままいなくなったバンド多いんじゃないかな…。

以上、マニックスは好きか嫌いはおいといて、とてもいいバンドだと思いました。

粉川さんがおっしゃっていた相克状態の話しもしたかったんだけど、これは長くなるので、また別途。
また、自分もが追っかけ(推し活)きっかけでどういう人生設計になったかについて長くなりそうなので、また別途書きたいと思います。

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