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「帰省」らしきものをしたことがないし、これからもないかも

私の両親の実家、つまり祖父母の家は、父方も母方も、私の家と同じ区内だった。

さらに、父方と母方の祖父母の家は、同じ町内。4丁目と6丁目。
しかも、同じ通り沿い。距離にして、約150m。
どちらかの祖父母の家を出て、まっすぐ150m進めば、もう片方の祖父母の家に着く。
子供の足でも5分かからない距離。

自分の家から祖父母の家までは、直線距離だと約600m。移動距離にしても1km弱点。
車で約5分。自転車でも、あんまり変わらない(笑)

つまり、とてもとても近いのです。

しかも、いつから始まったのかは覚えてないけど、小学校を卒業するまで、毎週末、父方の祖父母の家にお泊りしてた。
土曜日、学校が午前中で終わって、確か、お昼ごはんは家で食べて、着替えとかのお泊りの用意して、祖父母の家へ。
日曜日の夜、夕飯が終わった頃に、親が迎えに来て、家に帰る。

さらに、私の父親は、仕事柄、少なくても1週間に1日は、"泊まり勤務"の日があって、朝、仕事に行って、次の日に帰って来る。
で、そういう父親がいない日は、父方の祖母が私の家に来て、泊まってくれてた。
いつ始まったのか覚えてないんだけど、何故かそういうことになってた。
記憶にはないけど、私がおばあちゃん子だったから、私が頼んだのかな。

そして、"私の生まれた家"でも書いたけど、父方の祖父は、ほぼ毎日、私の家に、庭の手入れのために来ていた。

母方の方は、祖父はもう私が産まれる前に亡くなっていたので、祖母だけだったけど、週末、父方の祖父母の家に泊まりに行ったら、たまに母方の祖母のところにも遊びに行ってたから、こちらも頻繁に会ってはいた。

なので、お正月だとかお盆だとか、あと法事があったりとかしても、祖父母の家に行くことは、全く持って特別感もなければ、スペシャルなイベントでもなく。
しかも、近いから、新幹線や飛行機に乗って移動することもない。
だから、旅行してる感なんて、もちろん皆無。

ちょうど今GWってことで、このことを思い出したんだけど、ニュースの映像なんかで、新幹線の混雑状況とか高速道路の渋滞とかを見ても、全く実感はなく。
アニメやドラマで、子供が田舎のおばあちゃんちに行って非日常を楽しんでるシーンとか見ると、なんかいいなあ、って思ってた。

大学に入るタイミングで実家を出て、一人暮らしを始めたけど、その場所も神戸だったから、新幹線とか乗るような距離でもなく。
普通の電車で1時間以内だし、なんなら姫路から神戸は通勤、通学圏内なので、毎日通ってる人もたくさんいるくらい。
ちなみに、私の父親も、私が神戸に住んでる間に、職場が西宮に異動になって、私が一人暮らししてる場所より遠いところに通勤してたし。

で、結局、ラオスに住み始めてしまったので、まあ、ここから日本に一時帰国して、実家に帰ること自体は、意味からすれば、"帰省する"と言ってもいいのかもしれないけど。
でも、やっぱり、日本に帰国する時に"帰省する"とは、普通は言わないし。
となると、おそらく、このままいったら、一生、"帰省"することはなさそうだな…

あの、家族で旅行気分で帰省するシーンには、ちょっと憧れるけど、友達なんかに聞くと、特に子供連れだったりると、実際のところ、それはそれでなかなか大変そうだし。

なにより、祖父母が近くに住んでたのは、色んな意味で、幸せなことだったのは間違いなく。
祖父母が近くにいたことは、私の人格形成にも大きく影響していると思う。
この話は、長くなりそうなので、また別の機会に書こう。


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