完璧目指してたら一生かかってもできない

今晩は。発酵心地　OKINAWA あいです。
今日のタイトル「完璧目指してたら一生かかってもできない」について。
え？また料理に関係ないじゃん！って思ったかと思いますけど、あるのよ。

私、もともと性格は細かくないほうで、「なんとかなるなる」くらいのスタンスで今まで生きてきたつもりだったんです。前回の投稿でお話した「１３年間勤めた正社員を辞めたわけ」と繋がるお話しなんだけど。企業で正社員として働いていた時は、「完璧を目指していない」と言いつつも、「完璧な自分でありたい」という思いが根底にあったんだろう、と今になって気づいたんです。周りから認められたい、評価してもらいたい、尊敬されたい、一目置かれたい、とか１０年以上同じ職場にいるとそれなりに役職についたり、重要な役割を与えられたりもちろんするわけで。だから、結局のところ、周りに認めてもらえる、評価される「完璧に近い自分が好き」だったんだと、辞めてみて気づいたんです。だから、育休明けで悶々として、完璧にのめり込むことができなくなって辞めちゃったわけなんだけど。

そして企業に属して完璧に近いところを目指していた自分ではなくなり、肩書きも何もない、ほんとうに何者でもなくなってしまって、あっけらか〜んとしてた時期もあって。でも、あっけらか〜んと過ごしたい、と思っていたからそれはそれでよかったんだけど。笑

７月に会社を辞めて、年休を消化し終えた翌日からすぐ別でパート勤務を始めて、毎日の時間に余白があるのってなんて最高なんだ〜！って思ってて。でも余裕が出た時間をさて何に使うか？ってなった時に、今までは社員で働いていたから、仕事以外でできた余白時間は、現実逃避で好きな番組をダラダラ観るとか、SNSを目的なく流し見する、とか何の目的もないままただ時間が過ぎて、１日が終わって、ていうのをしばらく過ごしていると、はい、ここで出ました！わたし得意の悶々の時間。笑

別にさぼっているわけでもないんだけど、え？この余裕ができた時間、わたし何するの？ってなって。元々、趣味もないので、え？在宅ワークでもする？とか、え？Wワークする？とか訳わからない思考になってきて。そもそも時間が欲しくて正社員を辞めたのに、わたしは一体なにがしたいんだろう、わたしは何者なんだ？みたいなことを考え始めるようになって。人って時間ができると、変なこと考え始めるよね。

そして、たどり着いたのが、自宅でできる料理教室だったんです。
わたしも、自分がまさか料理教室をやりたいと思う日がくるなんて想像していなかったよ、２ヶ月前まで。笑　じゃぁ、なんで料理教室っていう選択をしたのか、というと、逆に言えば、それしかなかったんです。それも、やろうと決めたのは８月だから、本当に最近の話で。と言っても、私は、調理師とか、栄養士とか、食に関するなにか資格や免許を持っているのかって言うと、なにひとつ持っていないんです。それなのによくやろうって思えますね、あなた！って自分でも突っ込みたくなるぐらい。でもね、何者でもなくなったら、人間、ある意味でメンタル強くなるようで、まずはやってみることは自由じゃない？もし需要がなくても、誰にも迷惑かからないんだから、いいじゃない！っていう謎に勇気が湧いてきて。

だからね、わたしがやる料理教室は、本当に特別な難しいことはなくて。料理教室っていう名前もなんだかかしこまっていて、敷居高いイメージだから、別の呼び名にしたいくらいで。笑　だって、わたし、何者でもないんです。ってレッスンを申し込みしてくださっているお客様が不安になるかもしれませんが。でも、これだけは言えるよ、家族のための無添加ごはんを３年間作り続けているから、それを伝えることはできます。でも、それは難しい知識とか、特別な調理方法ではなくて、普通にスーパーで買える定番品、旬な食材、お買い得品、身近で手に入る安心して使える調味料、おすすめの購入先とか。そういう毎日の暮らしの中で無理なく続けていける、素朴なご飯を伝えたいです。

ですので、わたし自身、食材の効果・効能を熟知し、極めているわけでもありません。なので、そういうところまで詳しく知って料理していきたい！方は、わたしのところでは物足りないかもしれません。添加物なしでも、家族が毎日食べてくれるおうちご飯を、発酵調味料を使って簡単に、美味しく、続けらる暮らしを伝えていきたい、というのがわたしの気持ちです。だから、インスタでもわたしの日常や、思いが伝わるように投稿することを心がけて。なるべくありのままを知ってほしいので、そのままの暮らしを投稿しています。わたしは元々息子のアトピーがきっかけで食を見直しました。なるべく自然な味、優しい味、無添加をあげたいけれど難しい、と感じている方の毎日の料理を作る時間が、今よりも心地良いものにできるよう、わたしも学び続け、発信し続けていきます。

と、ここまで書いたら本日のタイトル「完璧目指してたら一生できない」の意味わかりましたか？そう、何者でもないわたし、完璧な知識、技術を身につけ、自分で完璧だ！と思えるところまで待っていたら、わたし、一生料理教室できないです。笑　そもそも、自分自身が完璧だと思っていても、それを決めるのは自分ではなく、相手だということ。どんなに自分が準備万全だと思っても、、、あれ？需要なかった？ってことがありえる、ってことです。それはきっと子育ても同じ。準備万端で母になることなんて、できないじゃないですか。

今の自分にできることを最大限に。

それにしても、人って何者でもなくなると、心臓に毛が生えるわ、いい意味で笑