【看護学生】初めてのインターンで患者が急変 ”学生の私でも防げた” その時の様子と学び
私はある大学の看護3年生で現在就職活動中です。先日、初めてのインターンに参加させていただき、消化器内科・腎臓内科の病棟で体験させていただきました。
ところが看護体験の途中、先ほどまで元気だった患者さんが急変してしまい心肺停止という状態に。。インターンどころではなくなってしまいました。初めてのことで動揺してしまいましたが、この急変は学生の私でも防ぐことができたものであり、罪悪感と後悔を感じました。
なぜこのようなことが起きてしまったのか、現場はどのような様子だったのか、また、学生として感じたことや学んだことを何か形に残し、伝えたいと思いこの記事を書きました。
こんな方に読んでもらいたい
・実際の現場のイメージがわかない医療系学生
・急変時の様子が気になる方
・家族にご高齢の方がいる方
・看護師1年目~2年目の病棟に勤務している方
何があったのか
まず、最初に私は消化器系の疾患を持った患者さん(Aさん・80代男性)の全身清拭のケアを担当看護師さんと一緒にさせてもらいました。患者さんは元気な様子で問題なくコミュニケーションも取れていました。
清拭を終えた後、Aさんは便意を訴えたため、車いすに乗せトイレへ付き添い、便座に座るまでを看護師さんが介助しました。私はその間トイレの外で待っていました。
「終わったらナースコールを押して知らせてくださいね。」と看護師さんがAさんに伝え、トイレから出てきました。「さあ、行こうか。」と看護師さんは次の患者さんのところへ行こうとしその場を離れました。私は「あ、離れていいんだ。」と思い、少しAさんのことが心配ながらもその看護師さんについていきました。
その後、ほかの患者さんを見て回っている間、Aさん大丈夫かなと気になってはいましたが、「Aさんは大丈夫ですか?」と学生の私が聞くのも信用していないようで失礼かなと思い、助手さんに引き継いだのかもしれないと勝手に思ってあまり気にとめていませんでした。それよりも質問したいことがたくさんあったので正直自分のことで精いっぱいでした。
その間、検査のお迎えやバイタル測定などを見学し約30分後、看護師さんはトイレの前を通りかかる時に、「Aさん出ましたか?」とトイレの扉を開けました。私は「え、まだいたの?」と少し驚きました。
すると、中から「Aさん!、Aさん!!、誰か来てください!!」と看護師さんの叫ぶ声がしました。中の様子を覗くとAさんは便座に座ったままうつむいていて呼吸をしていない様子でした。目が半開きで顔色も灰色がかっていて口が開いたままでした。私は急いでナースステーションにいる人に「誰かお願いします!!Aさんが…」と助けを求めに行きました。
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