アゴが外れても誰も同情してくれないぞ ~ 緊急時のための応急処置
もう20年以上も前になりますが、外出先であくびをした拍子に、アゴが外れたことがあります。
アゴが外れたということは、口が閉じないということです。もちろん、しゃべることもできません。本人的にはかなり辛いのですが、アホのように口を開いていると、誰も同情しませんね。
外出先のことで、病院の場所もわからなかったので、紙に「アゴが外れたので、病院に行きたい」と書いて、タクシーで病院に行ったのですが、タクシーのドライバーさんが軽く吹き出し、病院の受付さんも笑いをこらえつつ案内し、整形外科の先生は盛大に笑いながらアゴを元通り入れてくれました。
これが血の出ているケガだったりしたら、多分誰も笑わないのですが、アゴ外れとはかくも緊迫感のないものなのだと実感した次第です。
・アゴが外れる人のための応急処置
アゴが外れるのも脱臼の一種なので、基本は整形外科で治してもらってください。整骨院でもOK。
それでも、どうしても病院に行けないケースもあると思うので、そんな緊急時のために、応急処置を書いておきます。
下アゴの骨は口を開くと少し前にズレます。ズレすぎると、写真のように前のくぼみにハマってしまい、戻らなくなるわけです。口を閉じようとしても、引き上げる筋肉で固定され、戻りません。一回、下げてやる必要があります。
写真のように口に手を入れて、奥歯を親指で押さえ、下方向へゆっくり押して、それから奥へ入れると収まることが多いです。
ただ、これはあくまで他に方法のない場合の応急処置なので、基本は病院か整骨院で、治してもらうこと。
なお、昔の漫画などで、無理に口を閉じてアゴが外れたのを治すシーンがありますが、あれは危ないだけで効果がないので、良い子も悪い子も真似しないでね。
八起堂治療院ホームページ https://www.hakkidou.jp/