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二宮尊徳「報徳記」を原文で読みたいのに売ってない。残念。
恥ずかしながら昨年、小田原に旅行するまで、二宮尊徳については
「なんか、あちこち立て直した人」
くらいの認識でした。あと、歩きながら本を読む人。
・小田原の偉人でした
小田原駅から一歩出ると、もう二宮金次郎像が立ってます(トップ画像)。
町のあちこちに、二宮尊徳の文字があり、小田原城近くには、報徳二宮神社が。
![](https://assets.st-note.com/img/1683376275571-TsAWKBSaBR.jpg?width=1200)
これは勉強しておかなくてはと、妻と二人して近くの報徳博物館で、二宮尊徳の人生を学ぶことになったのですが。
いや、ホントに偉い人でしたわ。災害などで荒れはてたところへ赴き、人々の意欲を高め、教え導き、豊かにしてきたのです。
・理想家でありながらリアリスト
二宮尊徳の魅力は、道徳、助け合いという理想を掲げながら、徹底したリアリストなところです。
派手な改革を目指さず、地道な節約で資金をため、それを開発に投資して回収する、その繰り返しです。方法が完全に資本主義のそれなので、資本主義の祖父とも言われます(ちなみに父は渋沢栄一)。
また、実際に人を指導してきた人ならではの知恵も、リアルです。
例えば、二宮翁夜話の28話。
「開拓のとき、大きな木の根は掘り出さずにおいておけ。数年すれば、勝手に腐って取れる。
村を改善しようとするときも、必ず反対する人はいる。しかし触れずに放っておいて、自分の勤めをしていろ」
という冷徹な物言いは、実際にやってきた人でないと言えませんね。
・原文が売ってない!
早速、二宮翁夜話と報徳記を読んでみることにしました。
この手の本を読むときは、原文と訳文併記のものを選ぶことにしています。
意味を知るだけなら訳文だけでいいのですが、やっぱり原文を読みたいんですよね。
ところが売ってないんですよ。原文が載っていた岩波文庫は絶版で、現在販売しているのは訳文しかのっていない本ばかり。全集を出している出版社に聞いても、原文の載っている本はなし。
二宮翁夜話だけは、ネット上にルビ付きの原文がありましたが(中古なら岩波文庫も売ってる)報徳記は無いんですよね。
なんでだ。
とりあえず現代語訳を読みつつ、国会図書館にでも行くかと考えています。
・参考
二宮翁夜話の原文がおいてあるページ
付記
国立国会図書館の、デジタルデータにありました。
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