自分の勉強も兼ねて、二宮翁夜話についての不定期投稿。ニワカのやることなので、読み間違いなどありましたら、ご指摘いただけると助かります。
・最初に
明石家さんまさんの娘さんはIMALUさん。
その名前の元は「生きてるだけで丸儲け」だとさんまさんは言っていますが、お母さんの大竹しのぶさんは「今を生きる」の略だとおっしゃっているそうです。
・抄訳
・感想
最初に言い訳。
この節は、抄訳がかなり怪しいです。というのは、最初の部分の「私の道」が何なのか、ぱっとわからないのです。原文を直訳すると、
「子供が道を踏み外しても養育費はもどらない。天候が悪く田畑が不作になれば、肥料も種も無駄になる。これは私の道と同じである」
となるのですが、何がなんだか。
そこで後の文章の「もともと無いものと覚悟しておけば」の部分と一貫させることにして、原文に無い「自分のものなど何もない」と解釈しました。
以下感想。
「もともと無いものと覚悟しておけばよい」
という教えは、尊徳だけではなく、一昔前はよく見られた考え方です。
自分やモノに対するこだわりを持たず、自由になるという意味で、使われたものです。ただ一歩間違うと、
「どうせ死ぬんでしょ」
という虚無主義だったり、
「どうせ死ぬんだから!」
という刹那主義になりかねないわけで。
尊徳の言葉の中にある
「一日生きれば一日の儲け、一月生きれば一月の儲け。なにもないと思えば何でも儲け」
という考え方は、俗なようでいて刹那主義や虚無主義になるのを防いでくれる方法ではないかと思います。
・原文
八起堂治療院ホームページ