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「おきのどくですがぼうけんのしょはきえてしまいました」世代の私たち

私たちの世代なら、一度は見た言葉でしょう。
サラリーマン時代にも、仕事で使っているパソコンがフリーズ、データが消えてなくなる体験をしています。
その記憶が、まだ残っているのでしょうか。


・あなたはメタバースで買い物できますか?

メタバース関連のニュースなどで、まだついていけないと感じるのは、仮想空間内での売買。仮想空間の土地や、アバターの服などが高値で取引されていることです。
だって、消えて無くなりそうじゃないですか。

子供に「メタバースの中の物を買うことできる?」と聞いてみたのですが、当たり前の顔で「できる」と言われてしまいました。
これが、生まれたときからデジタル機器を見てきたデジタルネイティブとの差か!

・デジタルだって現実だって体験は同じ

考えてみれば現実世界にも「体験だけで実体のないもの」はあるわけです。例えば、遊園地の入場料は払ってしまえば実体がないですね。
お酒のように、飲む体験だけ残して消えるものもあります。
買ったものが安定しているかと言えば、落ちて壊れて無くなってしまうこともあるわけで。

ものとしての安定性は、デジタルだろうと現実だろうと、それほど変わらないはずです。

それでも、なんとなく本物よりも胡散臭いと感じるのは、デジタル世界が、特定人の意図に依拠していることでしょうか。

・デジタルには、作った人の意図がある

現実世界のものは、基本的には物理法則に従います。
重力の法則は等しく働くし、勝手に増えたり、性質が変わっていることはありませんね。

でも、デジタルの世界は違います。
たとえばゲーム。バランス調整のために法則に修正が入ることは当たり前。レア度を調整するために物が増えたり減ったりすることもあります。

そうした変化はデジタル世界を作った人の手に委ねられていて、一般ユーザーは蚊帳の外。
デジタルの物品を信用するかどうかは、特定の製作者を信用するかどうかに関わっているのだと思います。

・デジタル世界は昔より安定した?

今の子供達が、デジタル世界の物品をそれなりに信頼しているのは、製作者の作る世界が昔より安定したからでしょう。

デジタル機器の信用性が上がったのはもちろん、昔より幅広く、多くの人が関わるようになって、勝手なことはできなくなってきました。
デジタル世界でも、信用を失うことができなくなって、一定の安定が得られるようになってきています。

いまの子どもたちは、安定したデジタルを見てきた世代。
現実世界に近いところまで信用ができているので、仮想の物品を買うことにも抵抗がないのかもしれません。

私も、バージョンアップが必要か?



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