ちょっと公開。身体の不調な部分の見つけ方
八起堂は関節リリースの治療院。関節の固さ、引っ掛かりをとって、動きやすくするのが仕事です。
・動きにくい場所は、見える
お客さんの話を聞いてから、まず最初にちょっと動いてもらいます。
「ここの動き悪いですね、ここは張ってますね」
というと、
「どうして見ただけで分かるんですか!?」
と言われることがあります。
経験もあるのですが、関節の引っ掛かりを見るにはちょっとした要領があるのです。
今回は、その要領をちょっと公開します。
①関節の動くコースが曲がる
関節の動きは骨の形で決まっています。基本的にはまっすぐ動くのですが、動きの途中でコースが曲がってしまうことがあります。
曲がるのは、引っかかっている場所がブレーキを掛けるから。つまり、曲がってゆく側に、とるべき引っ掛かりがあることになります。
②動きの少ないところに注目
身体の動き方には、関連性があります。周りと比べて動きが少ないところに問題があります。
たとえば、腕を横から上げてもらいます。腕と肩甲骨は2対1の割合で動くと言われています(コッドマンリズム)。
腕の動きが小さく、肩甲骨の動きが大きければ、肩甲骨と腕の間で動きが悪いと考えることができますね。
③関節の並びを見る
足、頭などの状況を見る時の方法です。
人体は、積み木を積むときのように、重心が真っ直ぐになっているときが、もっとも楽に効率よく立てます。
関節の中心の線を結んで、まっすぐに並んでいるかどうかを見ます。もし、どれかの関節が内外にズレているときは、すぐ下の関節で動きが悪くて、傾く原因になっている場合が多いです。
静止状態だと、力で押さえ込んでしまうことがあるので、足踏みなどをしてもらい、動きの合間に観察するとわかりやすかったりします。
・痛いところに原因があるとは限らない
大事なことは、痛みのある場所に原因があるとは限らないことです。
動かない部分があると、別の部分が働かなければなりません。
歪みを抑え込むために力んでいて痛くなったり、動きの少ない部分をカバーするために動きすぎて痛いこともあります。
筋肉であれ、関節であれ、基本的には動きの少ないところに問題があって、それを解決すると楽になることが多い。
というのが、関節リリース、筋膜リリースの考え方。
ご参考になれば幸いです。
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