見出し画像

あなたを「面白い」へと誘う3要素のお話

前書き:「面白い」探しのきっかけ

色々な人と話しているときに、思うことがある。

「なんでこの人はこんなに面白い話が出来るんだろう!」
「なんでこの人はこんなに話していて微妙なんだろう!」

などなど。

そんなことを振り返っていたら、

面白いつまらない

その境目が気になり始めた。

そしたら、こんなことも考え始める。

そもそも「面白い」ってなんだ?

この問いを、立てた自分に、

「またドツボにはまりやがったな」

と思う方もいるかもしれない。

ご明察。

どっぷりドツボにはまってしまった。

しかし、色々と思考錯誤を繰り返した結果。

少しだけ、自分の答えが見つかる兆しが無きにしも非ずだったのだ。

それでは私の研究成果を聞いてください。
(つまらなかったら、ごめんね)

1.「面白い」って何?

これを考えるにあたり、自分に問いを立ててみた。

Q. 自分はどんなときに面白いと思っただろうか?
A. こんな時です。
  ・好きなことを話しているとき(歴史、野球…)
  ・好きなことをやっているとき(読書、ゲーム、散歩…)
  ・新しいことを知ったとき
  
  である。

  で、「面白い」の意味大辞林さんにも聞いてみた。

  以下引用である。

おもしろい【面白い】
( 形 ) [文] ク おもしろ・し
〔「面おも白し」で、目の前がぱっと明るくなる感じを表すのが原義といわれる〕
① 楽しい。愉快だ。 「昨日見た映画は-・かった」 「勉強が-・くて仕方がない」
② 興味をそそる。興味深い。 「何か-・い話はないか」 「最後にきて-・い展開を見せる」
③ こっけいだ。おかしい。 「 - ・いしぐさで人を笑わせる」
④ (多く、打ち消しの語を伴う)心にかなう。好ましい。望ましい。 「病状が-・くない」 「 - ・くない結果に終わる」 「私に-・からぬ感情を抱いている」
⑤ 景色などが明るく広々とした感じで、気分がはればれとするようだ。明るく目が覚めるようだ。 「十日あまりなれば、月-・し/土左」
⑥ 心をひかれる。趣が深い。風流だ。 「昔を思ひやりてみれば-・かりける所なり/土左」 〔類義の語に「おかしい」があるが、「おかしい」は格好・表情・しぐさ・話し方などが普通と違っていて、笑いたくなる意を表す。それに対して「おもしろい」は対象が普通の基準から見ると新鮮・奇抜で変化に富んでいて、興味をそそる意を表す〕
[派生] -が・る ( 動ラ五[四] ) -げ ( 形動 ) -さ ( 名 ) -み ( 名 ) 

出典 三省堂 /大辞林 第三版について情報

なるほどなるほど。

ここで、②の面白いに注目したい。

② 興味をそそる。興味深い。
 「何か-・い話はないか」 「最後にきて-・い展開を見せる」 

面白い」を引き起こすために最も必要なもの。

それは、興味・好奇心である。

興味がなければ、そもそも面白いとも思わない
面白いと思う前に捨てててしまう。

よって、面白いと思うためには、
まずその物事に興味をそそられる必要がある。

それでは、
どんな時に人は興味をそそられるだろうか。

自分は3つのパターンがあると考えた。

・物事に、新規性がある時
・物事に対して、自分との共通点を見出した時
・物事に対して、意外性を発見したとき

である。

解説しよう。

2.「面白い」の3原則

2-1 新規性

なぜ人は、大好きな漫画の新刊を買ったときや、新作の映画を見るときに、わくわくするのだろうか。

それは端的に、自分の知らない物語の続きを読むことができたり、新しいお話に触れる体験ができるからだ。

つまり、

・自分の知らない物語の続き=新しい物語
・自分の見たことのない映画=新しいお話
・自分の体験したことのない物事=新しい体験

新規性に対する期待感が生まれているのだ。

その期待感とは、すなわち

・今から私が読む新しい物語は「面白い」だろう。
・今から私が見る映画は「面白い」だろう。
・今から私がする体験は「面白い」だろう。

という、「面白い」への期待感にほかならない。

面白さへの期待感は、大いに人をひきつけてやまない。

だからこそ、期待外れだった時のがっかり感たるやないものである。

例えば、100の期待をしていた映画が、0点ものの全くの期待外れだったとしたら、あなたの100の期待は、あなたへの100のダメージに変貌を遂げてしまう。

あなたはその傷の痛みを、長文の酷評レビューを書くことによって、癒すことになるだろう。

新規性は、物事に興味をもつきっかけでもあり、「面白い」世界を体感できる期待感も持ち合わせている、大切なファクターである。

2-2 共感

あるあるネタ上手なモノマネが「面白い」のはなぜだろうか。

誰もが、「その体験あるある!」と共感ができるから「面白い」のだ。

癖や、口調が似ている!」「この人こういう所あるよね!」と、
共感ができるから「面白い」のだ。

逆に、人が共感できないあるあるネタは、「ねーよ!」と一蹴され、
似ていないモノマネは、その場の顰蹙と居心地の悪さしか生まないものである。

ここでの共感とは、すなわち「自分と同じ」という意味合いで使っている。

たまたま飲み会の席で隣に座った初対面の人が、「自分と同じ沿線住民」だったり、それこそ「同郷の者同士」だったりしたら、一気に親近感が湧いた思い出はないだろうか?

しかもその共感の要素が、ニッチであればあるほど、その人同士の結びつきを強くする。

例えば、
同じ沿線住民」で、
同じ駅が自宅の最寄り駅」で、
行きつけの商店街の惣菜屋さん」が一緒で、
そこのコロッケが安くて美味い」という情報を知っている男女が、
会話のはずみでその情報を共有することができたとしたら、一気に何かが始まるのではないだろうか。

だってそれだけ、「自分と同じところを持ち合わせている者同士
ということなのだから、引き合わないわけがない。

共感は、興味をもつための大切なファクターであり、人や物事を「面白い」にいざなう要素と言えるだろう。

2-3 意外性

ひと昔前の例えだが、
・ツッパリヤンキーが雨の日に傘を片手に捨て猫の面倒を見ている場面に遭遇すると、なぜキュンとするのだろうか。
・ピシっとしたスーツがとても決まっているダンディーな男性のくしゃみが妙に滑稽な音だったら、なぜ笑いそうになるのだろうか。

その人の持っているイメージとのギャップ意外性が表に出てくるからだ。

屈強で強面の人」が、漬物石のようなダンベルを軽々上げていても、何とも思わないが、「屈強で強面の人」が甘党だったり、声が妙に甲高かったりすると、異様に興味を引き付けられる

なぜなら、自分の思ったイメージの裏をかいてくる「意外性」が「面白い」からだ。

意外性も、人や物事を「面白い」にいざなう大切なファクター、要素ではないだろうか。

2-4 まとめ

面白い」を誘うために必要なもの。

それは、
・新規性
・共感
・意外性

以上の3つである。

これら3つのファクターを通して、人や物事は「面白い」につながっていくのだ。

次の話に移ろう。

3.「面白い人」ってどんな人?

ここでも問いをたててみた。

Q.自分はどんな人を面白い人だと思っただろうか?
A.こんな人です。
 ・私の好きなことを楽しく話せる人
 ・私の知らないことを知っている人

おおむねこんな感じ。
この事柄は、どんな人でもほぼ共通することだと思う。

その前に、人を面白いと思うために絶対必要なことがある。

コミュニケーション(会話)である。
 
めちゃくちゃ当たり前のことだけどね。
  
だって会話も通さないで、「この人は面白い!」なんて判断できないでしょう?

本当に当たり前だけど、会話をしないことにはその人を面白いと思うわけがない

面白い人」と判断する・されるためには、まず人と会話することが大前提!

さて。

先ほどの、自分が面白いと思うこと面白いと思う人を見比べてみて、あることに気づいた。

ペアになる。

・(楽しいと思うこと) 自分が好きなことを話している時
     ↕
・(楽しいと思う人) 私の好きなことを楽しく話せる人

 
・(楽しいと思うこと) 自分が新しいことを知った時
      ↕ 
・(楽しいと思う人) 私の知らないことを知っている人

  なんと。
  自分の面白いを二つのペアにすることができた。

  こいつは「面白い」。

  前者は、自分が発信(アウトプット)する「面白さ」
  後者を、自分が受信(インプット)する「面白さ」

  ということもできる。

  おお、「面白く」なってきた。

だって、自分が発信する「面白さ」ってのは、自分が話し手になっていて「面白い」ってことだし、自分が受信する「面白さ」ってのは、自分が聴き手になっていて「面白い」ってことじゃないか。

理想的なコミュニケーション(会話)と言えるじゃん。

自分が「面白い話」ができている時には、良い聴き手がいる。
自分が「面白い話」を聴いている時には、良い話し手がいる。

つまり「面白い人」とは、あなたにとって『良い聴き手であり良い話し手になれる人』のことをいうのである。  

そしてさらに「面白い人」とは会話の中で興味を引き付ける面白いの3原則。

・新規性
・共感
・意外性

を、会話の中で巧みに使いこなしている人でもあるのだ。

面白い」を探求していたら、なぜか「面白いコミュニケーションを取るためのノウハウ」みたいになってきてしまった。

しかし考えてみれば「面白い」は、人と人の間でしか生まれないものである。

面白い」を追求する旅は、もうしばらく続きそうだ。
その旅路が「つまらない」ものではないことを、祈るばかりである。

いいなと思ったら応援しよう!

はっけよい
参加される皆さんの好きを表現し、解き放つ、「プレゼンサークル」を主宰しています! https://note.com/hakkeyoi1600/circle ご興味のある方はお気軽にどうぞ!